ルーマニア現代音楽の破壊的暗黒音響 “イアンク・ドゥミトレスク” | 愛しのジャンポール

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友だちはスズメとカエルさんだけ


元BASSIST、現在ALTO SAX吹いてます♪

ヘンな音楽とかフツーの音楽とか、楽器、サクラ大戦、スズメ、カエルさんとか… 
ドーデモイイ日記ですがよろしくよろよろですのだ (・o・)

 
2月3日(月)くもり雨



みなさま
ごまークマ



本日の満福●堂↓

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140202_163247.jpg昨日撮影。

結局また毎週月曜日の貼り紙紹介です。
ただ、仕事でもう月曜日には撮りに行けなくなったので、土or日曜日に行けたら行きます。






最近の“うりもの”↓

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夜中でお店は閉まってるのに、うりものが出しっぱなしです。


そして、お店の上を見上げると…

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いつの間にか「スーパー●出」の看板が付いてました。
夜中なのにケバケバしくて目がチカチカします。






さて、今日は久々にアヴァンギャルドな音楽を紹介しましょう。

そもそも当ブログは、前衛音楽やノイズ、フリージャズ、アンダーグラウンド音楽といった、マイナーなヘンな音楽を紹介したくて始めたのですが…
CD屋を辞めてからはだんだんそういった音楽は聴かなくなってきました。やっぱりしんどい。
普通の音楽、多感な若い頃に聴いてたブリティッシュロックや様式美メタルに戻ってきてます。

けど時々無性に聴きたくなったりします。
それで今日は久々にこれを引っぱり出してきて聴きました↓



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CDIANCU DUMITRESCU / ANA-MARIA AVRAM 『A PRIORI』



私は子供の頃、天体写真を見るのが好きでした。家にあった図鑑を、暇さえあれば見てました。けど見てるうちに決まっていつもだんだんと怖くなってくるのです。それは大人になった今でもそうです。宇宙の黒色ほど不気味なものはありません。その空間には空気も何も無いのですから。

破壊的音響でノイズ・ファンにもお馴染みルーマニアの現代音楽の異端作曲家、イアンク・ドゥミトレスク(1944-)。クリス・カトラーやティム・ホジキンソン、秋田昌美らが影響を受けた事でも知られています。クセナキスの好きな方は必聴です。



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なんともインパクト大なお写真です。



そして、彼の弟子であり やがて結婚して奥様となったアンナ・マリア・アブラム。

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綺麗な奥様ですね。



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なかなか凄いツーショットです。



この2人のスプリットCDが何枚か出ており、本作はそのうちの1枚です。1993~94年の、管弦楽曲(ドゥミトレスク,アブラム)、室内楽曲(ドゥミトレスク)、電子音楽(アブラム)の作品を5曲収録。ギシギシ、ガリガリと歪み軋むノイジーな破壊的音響で不安感を煽る暗黒サウンド。このジャケットを見ながら聴いていると、図鑑を眺めてた子供の頃と同様に怖くなってきます。

因みにドゥミトレスクのCDは6枚持ってますが、全てEDITION MODERNというレーベルのものです。
http://www.spectralmusic.org/EDITION_MODERN/index.html


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ドゥミトレスク&アブラムの一連の作品は天体写真のジャケットが多いです。中でも、こと座リング星雲のジャケットの『PIERRES SACREES』は、STUDIO VOICEのノイズ特集号で複数の人が取り上げております。私もそれが一番欲しかったのですが、なかなか入手出来なくて未だに持ってませんのだ。



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本「STUDIO VOICE」2000年3月号(VOL.291)

2009年に休刊してしまったカルチャー誌「スタジオボイス」。ノイズ特集号といっても、紹介されている半分以上はノイズではありません。けどノイズ・ファンなら古本屋で見つけたら買うべし!他の雑誌ではこんな濃い特集記事はなかなかやってくれませんから。山塚アイ、非常階段、メルツバウ、灰野敬二、中原昌也(暴力温泉芸者)のインタビュー&ディスコグラフィーは、当時の私には大いに参考になり重宝しました。





【参考動画】


Iancu Dumitrescu, Ana-Maria Avram at Transnum?riques

凄まじいライブエレクトロニクスが聴けます。激シブ!


Iancu Dumitrescu: Hyperspectres for doublebasses, cellos and percussion

ヘンな指揮です。若干ジャッキー・チェンの酔拳が入っているかも知れません。



まー。






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