『ディア・ウェンディ』映画鑑賞。炭鉱の町。この町では炭鉱で働くことが男の証だが、主人公は炭鉱で働けるほどタフではなく、気も弱く、肩身の狭い毎日を送っている。しかし、そんなある日ひょんなことから古い銃を手に入れた主人公。銃を精神的支えにし、仲間を作り、生き生きと毎日を過ごすことができるようになり、何もかもがうまくいくように思えたが・・・。かなり奇妙な設定なのだが、個性的で巧みな脚本に引き込まれ、あり得ないと思いながらもグイグイと物語世界に引きずりこまれてしまう。一歩間違えばバカバカしいコメディになるところだが、そうはならないところに、監督の手腕と脚本の非凡さを感じる。はっきり言って、今年観た映画の中で一番面白かった。お薦め。