『オール・アバウト・マイ・マザー』映画鑑賞。主人公は看護婦で臓器移植のコーディネーターでもある。シングルマザーで息子と二人で暮らしている。ある日、息子が事故に遭い、亡くなってしまう。息子の死を知らせるため、主人公は元夫のいる街へと向かう。風変わりな人物が次々と現れ、我々の想像の斜め上を行く展開が続き、物語の着地点が全くわからないままストーリは進行する。様々な深いテーマを内包する、今までに観たどんな映画とも似ていない特異な、しかし素晴らしい作品。主題・構成・脚本・配役など全て、私は１００年かかっても思いつきそうもない。私はエンドロールが終わるまで画面の前から動くこともできないほど深く静かに心を揺さぶられた。エンディングの音楽も実にいい。映画好きはもちろん、舞台が好きな人にもぜひ薦めたい。