『すべてはその朝始まった』映画鑑賞 | うさぎくんのお薦め映画ブログ

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『すべてはその朝始まった』映画鑑賞。冒頭、刑務所。自由に過ごせる時間になり、房の施錠が解除され受刑者達が一斉に外に出てくる。バスケットボールをする者、仲間とおしゃべりする者、一人でぶらぶらする者、ウェイトトレーニングをする者など様々だ。そんな中、ある受刑者は房内に留まったまま紙に何かを書いている。後ろ姿しか見えず顔はわからない。The morning it all began, 彼は紙にこんな一文から始まる文章を書き連ねていく。ここで場面変わる。男と妻と娘。何ということも無い、いつもの朝。幸せそうな家族。かと思いきや、夫婦仲は必ずしも良くはなく、また娘が何らかの重病に侵されているということが数分のうちにわかる。男は雨の中出勤する。電車に乗るが切符を買っていない。車内で買おうとするが、財布に金が入っていない。慌てる男。見知らぬ女性が切符代を立て替える。美しい女性。金は今度会った時に返してくれればいいと言う。このようにして男と女は出会う。そしてこの出会いをきっかけに、男は絶体絶命の窮地に追い込まれていくことになる。男はその絶望的な状況から脱しようとするのだが、次から次へと起こる出来事に翻弄されていく。はたして、結末や如何に。
冒頭からラストまで全く目が離せない。極めてよくできた脚本には実に感心した。思わず溜息がでるほどの巧緻な展開、張り巡らされた数々の伏線、ミスリードの巧みさ。とにかく面白い。いくら褒めても褒めたりない。うさぎくん大絶賛の映画である。お薦め!