『トータル・リコール』映画鑑賞 | うさぎくんのお薦め映画ブログ

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『トータル・リコール(2012)』映画鑑賞。2012年公開版。21世紀末。世界は化学汚染のため居住できる地域が限定されており、富裕層の住むイギリス辺りと労働者階級の住むオーストラリアに分けられている。この2つの地域は「フォール」と呼ばれる超巨大なエレベーターでつながっている。主人公は毎日決まりきった仕事をする工場のライン作業員。奇妙だがリアルな夢にいつもうなされている。ある日、脳に現実と区別のつかない「夢」を与え、自分の好きな通りの世界を楽しむことができるという謳い文句のリコール社を訪れる。しかし、主人公にはすでに元の記憶を消され、偽りの記憶を植え付けられていることがわかり、何者かに追われることとなってしまう。1990年作のリメイクだが、内容はかなり違う。主人公に偽の記憶が植え付けられているという基本設定が同じなくらいで、オリジナル版を観た人でも十分に楽しむことができる。オリジナルののテーマであった記憶と自己のアイデンティティといった哲学的思索は影をひそめ、途切れることのない斬新で工夫を凝らしたアクションを楽しむ映画。