『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』映画鑑賞 | うさぎくんのお薦め映画ブログ

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『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』映画鑑賞。世界初の生物を乗せた人工衛星スプートニク2号。乗った生物は通称「ライカ」という犬。主人公は時々その犬のことを考える。1950年代末のスウェーデンが舞台。主人公は12歳の少年。病弱の母と兄の3人で暮らしているが、母の体調が思わしくなく、主人公は母とも兄とも離れ、叔父のもとで暮らすことになる。個性的で魅力的な多くの人々と出会い、主人公は様々な経験をすることとなる。
 
「よく考えてみれば僕は運が良かった」冒頭で主人公は言う。「宇宙を飛んだあのライカ犬。食べ物が無くなるまで5ヶ月間地球を回り続け、餓死した。僕はそれよりマシだ」と。
 
幸せに満ちた生活とは決して言えないが、健気に前向きに生きる主人公の姿を鮮やかに映し出していく。余韻の残る、心ときめくラストシーンも素晴らしい詩情豊かな傑作である。お薦め。