『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』映画鑑賞

『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』映画鑑賞。40万人から50万人が参加したというすでに伝説と化しているウッドストックの全容を収めたドキュメンタリー。184分と長尺なため、ヒッピー文化を中心としたこの時代、あるいはこのイベントそのものや、好きなミュージシャンが出ているからといった目的以外で見るとかなり退屈かもしれない。しかし、ウッドストックの様子を知るには良い記録映画であり、誰にでもというわけではないが、興味がある人にのみ観ることを薦める。白眉はトリを飾ったジミ・ヘンドリックスのはずだが、度重なる雨による中断のためプログラムが遅れ、ジミ・ヘンドリックスが登場したのは最終日の明け方であった。それまでに大多数の人が帰ってしまったため、ヘンドリックスの演奏を実際に見た者は少ない。その意味ではジミヘンのファンには貴重な映像と言える。この時のヘンドリックスの演奏は、1999年にほぼ全曲がアルバム『ライヴ・アット・ウッドストック』として発表されている。誰にでもお薦め！、というわけにはいかないが、興味がある人には貴重なドキュメンタリーとして紹介したい。