今回は、スズキのレッツでリヤホイールから異音が出ているケースとなります。
リヤホイールを手で回転させるとゴォーと連続する異音が発生します。
下の写真が、現車のレッツとなります。
クラッチベアリングの異音と思われるので、クラッチカバーから順に分解していきます。
クラッチ本体を取り外した状態で、リヤホイールをを回転させても異音は出ませんので。クラッチベアリングの異音で間違いがないようです。
赤色矢印が今回の異音の原因のベアリングです。
赤色矢印のベアリングを抜き取るには、黄色矢印のローラベアリングをまず先に抜き取らなくてはなりません。
上の赤色矢印及び黄色矢印の交換するベアリングが青色囲みの新品部品です。
紫色矢印のローラベアリングを抜き取ります。
黄色矢印のサークリップを取り外していきます。
今回の異音の原因の赤色矢印のクラッチベアリングを抜き取っていきます。
クラッチベアリング交換のついでとなりますが、摩耗限度ギリギリの赤色囲みのⅤベルト・ローラも青色囲みの新品Ⅴベルト・ローラへ交換していきます。
黄色囲みのギヤも黄色矢印方向へ抜き取って、清掃しグリスアップをして組付けます。
(この黄色囲みのギヤ部分が摺動不良を起こすと、キックペダルを踏みこんんだ時に上に戻ってこなくなります。)
分解の逆手順で組付けていきます。
上の写真のオレンジ色囲み部分を拡大したものですが、黄緑色囲みのフィルタも綺麗に清掃して組付けておいた方が良いです。
今回、交換したⅤベルト・ローラ・ベアリングとなります。
組み立て後、手でリヤホイールを回転させ異音が無くなりましたので作業は完了となります。
Ⅴベルト・ローラ・キックギヤ等の他の作業が無く、クラッチベアリングのみの交換であるならば、ピンク色囲み部分の様にクラッチ本体のみで取り外す事も可能です。
(クラッチ脱着時にはⅤベルトに傷をつけない様に注意して下さい。)
下記のブログにも関連情報を載せていますので、宜しければご覧下さい。
※クラッチベアリングの異音は、重大な故障に直ぐに結びつく事は無いと思いますが、割と耳に付く音なので交換しておいた方が良いかと思います。