ブレーキカムの分解点検 | 「オートハウス東」大阪府貝塚市のバイク店

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前回のブレーキの故障点検の補足としてブレーキカムの分解をしてみます。

車両からの分解手順は説明が長くなるので省略します。

先ず、下の写真のアンカパネルからブレーキシューを取り外した状態から始めます。

黒色↓のボルトを緩めて取り外し黄色↓のブレーキカムを外します。

この時にブレーキカムとブレーキカムレバーの嚙み込み位置黄色囲みを確認しておいて下さい。

水色↓のブレーキカムレバーを外すと、橙色↓のブレーキカムが抜き取れます。

黒色下はブレーキカム取付ボルトとナットです。

水色↓のブレーキカムレバーの左横はリターン用のスプリングです。

紫色〇は防水のOーリングとワッシャになります。

 

橙色→がブレーキカムで赤色←がアンカパネルとなります。

上の写真のアンカパネルの赤丸部分と下の写真のブレーキカムの赤色矢印部分には

潤滑の為グリスが塗られています。

上の写真の赤丸部分赤色矢印のブレーキカムはグリス切れになる事が多々あります。

グリスが切れて錆び付きが酷くなるとブレーキがロックしたままになります。

 

固着したブレーキカムが抜きずらい場合、プライヤ等でブレーキシューのあたり面を傷がつけない様にウエス等で挟み慎重に左右に振りながら引けば抜き取りやすいです。

場合によっては潤滑スプレーを隙間に入れ、しばらく時間を置いて作業する場合もあります。

マイナスドライバーでこじたり、ハンマーで直で叩くのは厳禁というか、しない方がいいです。

ブレーキカムが外れたら、アンカパネルの赤丸部分

ブレーキカムの赤色矢印部分を紙やすりで綺麗に研磨します。

次に汚れを取りアンカパネルにブレーキカムをセットし抵抗無く軽く回るようになったら、

赤色矢印部分にグリスを塗り、手順逆で組付けます。

ブレーキカムとブレーキカムレバーの組付け位置は取り外し時の元の位置で合わせて下さい。

 

※ブレーキカムの固着が酷い場合、キャブクリーナ等を浸透させ固着を剥がす場合もありますが、

Oーリングやブレーキシューのライニング部に付着すると要交換になるリスクがあります。

本来、ブレーキは重要な箇所なのでバイク店等専門店へ整備を依頼する方がいいと思います。

もし自分で作業されるのなら自己責任と言う事でお願いします。