「よし、今日の歌はうまく歌えた!」
そう思ってスマホで録音を聞き返すと――
『あれ…?こんなに下手だったっけ?』
これは音楽経験者なら誰もが経験する“あるある”です
これはあなたが下手なわけではなく、「耳とマイクの違い」が生む科学的な錯覚です
1. なぜ録音した声は「下手」に聞こえるのか
🦴 骨伝導(あなたの耳) vs. 空気伝導(マイクの耳)
私たちが普段聞いている自分の声は、
- 骨伝導 空気伝導
の両方が混ざっています。
特に骨伝導は低音域を強く補強してくれるため、
普段の自分の声は“太くて響いて聞こえる”のです。
ところが、マイクが拾うのは空気の振動だけ。
つまり、あなたが録音で聞くのは 「他人が聞いているそのままの声」。
その結果、
- 低音の厚みが消える
- 音程の揺れが目立つ
- 声質の粗さが強調される
という現象が起こります。
2. 録音は「感情」ではなく「技術データ」として分析せよ
録音を聞いて落ち込むと上達が止まります。
大事なのは、プロ歌手がやっているように、
感情 → OFF
分析 → ON
に切り替えること。
さらに、録音の活用を強化するためのツールとしておすすめなのが――
LINEオープンチャットという“客観の場”を使う
LINEのオープンチャットは、
自分の声を第三者がどう聞いているかを知る最強の場所です。
- 自分では気づけない癖
- 良いと言われるポイント
- 改善すべき細かい音程・リズムのズレ
など、録音だけでは得られない“外の耳”が手に入ります。
録音 → 自分で分析 → オープンチャットに投稿 → フィードバック
という流れを作ると、上達スピードは体感で2〜3倍になります。
録音は「主観のデータ」、オープンチャットは「客観のデータ」。
両方を使うことで、練習の質が別次元になります。
3. 録音を「最高の先生」に変える2ステップ
ステップ1:ピッチ(音程)を確認
最も印象を左右する要素です。
- フレーズの入り
- 語尾
- 高音への移行
ここが特にブレやすいポイント。
改善法:
不安定な箇所だけ繰り返しアカペラ練習し、
音の位置を身体で覚えていきましょう。
ステップ2:リズム(タイミング)を確認
歌が上手く聞こえる人は、例外なくリズムが正確です。
- 走っていないか(速い)
- もたついていないか(遅い)
に注目。
日本語は特に子音のタイミングが重要。
拍の頭に子音をしっかり置けているかを確認すると、精度が一気に上がります。
録音にショックを受けるのは今日で終わり。
これからは、録音を武器に、客観を味方にして成長していきましょう。
