1/700 夕雲 その1 | 模型工房 Autarkie

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艦船模型を中心にスケール模型を製作していきます。

夕雲は夕雲型駆逐艦の一番艦、陽炎型の改良型で当初、予定の速力を発揮できなかった陽炎型の船体を延長し一部設計を改めて建造されました。

陽炎型を含め甲型駆逐艦とも呼ばれています。

 

夕雲は太平洋戦争開戦の3日前に竣工、竣工後すぐに警備駆逐艦となり太平洋戦争が開戦すると東京湾外での対潜哨戒を行っています。

ミッドウェー海戦後は南方でガダルカナル島の戦いやソロモン海戦、鼠輸送等を行っていたようです。

1943年には有名なキスカ島撤退作戦にも参加、479名を収容して撤退を成功させています。

同年10月6日ベララベラ海戦で魚雷発射後に射撃を開始した夕雲ですが、米駆逐群の集中砲火を一身に浴び炎上、隊列から脱落した夕雲に米軍の魚雷が命中し沈没しました。

今回はハセガワの新キットでの製作です。

ホビーショーで見たときから個人的にタミヤの新島風より気になってましたw

各パーツのディテールが非常にシャープで良い感じです。

いきなりここまで製作。

今回は基本的にキットのディテールを活かす方向でディテールアップしています。

ただ、舷窓、舷外電路、鋼板継ぎ目はやはりモールドが弱かったりモッタリしてたりするので作り直しています。

艦橋はそのままディテールアップしようかと思っていましたが、以前清霜を作った際にエッチングが余っていたので使ってしまおうかと思いちょっと弄っていますw

こんな感じ。

艦橋下半分がキットのパーツで上がエッチングになっています。

ただ、やはり若干サイズが合わないので合わせる為に色々盛っています。

艦橋内部の塔部分はキットの艦橋を切って移植しています。

ただ、それだと高さが足りなかったので0.5mm高くしてから射撃装置を載せています。

射撃装置は前回の時雨と同様に開口して内部に双眼鏡を仕込みます。

夕雲型の艦橋は後ろ側がはみ出ていてキットでも再現されています。

艦橋の支持部をエッチングに置き換えてディテールアップしています。

艦橋内部には双眼鏡と測距儀用の台を設置しています。

製作が進んで…

魚雷運搬軌条の設置、各スキットビームの設置、前後マストの設置までしています。

後部マストのヤードはキットではT字になっていますが2番艦の巻雲の竣工時写真を見るとX字になっているようです。

私は改装時(電探設置時?)にX字に改装したと思ってたんですが、竣工時からX字と思われます。

巻雲竣工時 後部マストのヤード前後が伸びてるように見えます。

艦橋のディテールアップはこんな感じ。

夕雲型は中期建造艦以降は竣工時に電探を装備していますが、今回の夕雲は開戦時という事にしてるので電探も艦橋前機銃台も無しです。

艦橋右側面のディテールは巻雲損傷時の写真を参考にしています。

 

今回はここまで、次は甲板上のディテールを追加してから武装&小物の製作になります。

 

次回の更新は週末にできたらと考えています。

ちょっと忙しいので少し遅れるかもしれませんが、次は別の艦の製作のご紹介になります。