今回から新しい製作のご紹介です。
本当は伊勢の続きを…と思ったのですが、全然進んでないので(汗)
(画像 MONOCHROME SPECTER
様)
航空母艦 祥鳳
ロンドン海軍軍縮条約で空母の保有数に制限が掛かった日本が有事の際に短期間で空母に改装できるように建造した艦で竣工時は「潜水母艦 剣崎」としました。
同型艦に瑞鳳(高崎)、準同型艦の大鯨(龍鳳)があります。
剣崎は当初高速給油艦として設計されましたが建造中に潜水母艦に変更され潜水母艦剣崎として竣工、しばらくそのまま活躍しましたが1940年に空母への改装が開始、主機の交換などにより当初の予定より大幅に後期が遅れ約1年掛かって1942年1月に航空母艦祥鳳として就役しました。
(潜水母艦 剣崎)
祥鳳は開戦後訓練や南方への航空機輸送などに従事、ドーリットル空襲では米空母追撃に加わっていますが戦果なく終わっています。
その後、歴史上初の空母同士の海戦「珊瑚海海戦」に参加、互いの艦を視界に捕らえないで行われた初の海戦でもありました。
この海戦で祥鳳は米軍機の魚雷爆弾による多数の命中弾を受け瞬く間に沈没しました。
祥鳳は日本が喪失した初の空母、さらにアメリカが撃沈した初の空母となりました。
祥鳳沈没後、翔鶴と瑞鶴の航空隊の攻撃で米空母「レキシントン」を撃沈、ヨークタウンを中破させました。
この海戦では日本側が軽空母1隻撃沈、大型空母「翔鶴」が大破の被害を受けましたが、米側の被害も大型空母1隻撃沈、1隻中破と大きく、海戦としては日本側の勝利といわれています。
しかし、空母の損傷や艦載機の大量喪失により戦略目標は達成できず結果として日本の戦略的敗北とも言われています。
さて、製作です。
今回はハセガワのキットを使っての製作となります。
しかしこのキット、じつは有名な難物キットでして…
艦首部分の高さが高い、艦尾部分の高さが低い、という問題が…
この高さ問題、以外に面倒で艦首や艦尾の高さに合わせて舷側の張り出しの高さが決まってきますので、修正するとなると全てに手を入れなければいけなくなるという…
でもまあ、直しましたけどねw
艦首を下げて艦尾を上げました。
具体的には艦首は1mm削って下げて、艦尾は1mmプラ板を貼って上げています。
ついでに艦尾には張り出しも追加しています。
何故かキットには無いです…
艦首は削ってからプラ板とポリパテで表面を補修しました。
この後エッチングで滑り止め加工します。
ちょっと迷いましたが舷側の張り出しは全て削り取ってしまいました。
形状もちょっと違いましたし、資料を元に全て作り直します。
艦首に滑り止め甲板のエッチングを貼って、鋼板や張り出しなどを作り直して行きます。
図面を元に切り出したパーツで各張り出しを作り直し。
こっちはキットのまま。
結構変わってると思います。
各貼りだしに滑り止めのエッチング板を貼って滑り止め仕様にしました。
裏側に補強桁を設置。
面倒ですがこれで空母らしさが出てきました。
図面や写真を元に張り出しを再現。
設置位置などを修正しながら配置しています。
この辺で「手持ちの素材だけだとちょっと大変かな」と思いはじめました…
そしてフジミの瑞鳳用のエッチングを購入。
早速使って艦橋を作り直し。
ちょっと小さいかな?でも概ね良い感じなので少し修正してこのまま使います。
この給排気口はフジミエッチングから作っています。
こっちは汎用エッチングを使用。
微妙なサイズ違いはありますが、フジミエッチングは基本的には使えそうです。
フジミエッチングですが、当初は木甲板に付いている遮風柵などが一番の目当てでした。
大きさが微妙で汎用のパーツでは綺麗に作れなかったんです…
で、ついでに本体のエッチングも購入すると結構使えそうなパーツが多く入っていました。
どこまで使えるかも試しながら製作状況をお伝えしていこうと思っています。
次回ですが、また違う艦のご紹介になると思います。
初の海外艦!
では!