今日は、【犬の社会性】についてのお話をして行こうと思います。 
 
どうぞ宜しくお願いします🙇⤵️  


皆さんは、犬の社会性と聞いて何を思い浮かべますか?  


ところで…
 
社会性のあるワンちゃんて? 
どんなワンちゃんなのでしょう? 
 
また 
 
社会性の無い犬って??? 
どんな特徴があるのでしょう? 
 
ここでは、

まず… 
 
社会性の無いワンちゃんの例から紹介して行こうと思います。 
 
皆様、どうぞお付き合い下さい(^^)/ 
 
~社会性の無い犬~ 
 
社会性の無いワンちゃんは、
例えば… 

お家の中でオスワリやフセ、マテ等のしつけがちゃんと出来ているのに…  

一歩、外に出ると… 

お家の中で出来ていたオスワリやフセ、マテ等が出来なくなってしまいます(>_<)  
 
また、 
 
家の外の、いつもの散歩道や
いつも行く公園ではちゃんと出来るのに... 

駅前の賑やかな繁華街に行くと出来なくなってしまいます… 
 

 
何故でしょう?
  

???な現象が起きてしまいますね…
  
 

さて? 
  
 

ワンちゃんは、家の中ではちゃんとオスワリやフセ、マテ等が出来たのに… 
 
なんで?? 
 
外に出たら… 
 
または、 
 
賑やかな繁華街に行ったら… 
 
出来なくなってしまったのでしょう? 
 
これが 
 
【犬の社会性】 
 
…という事です。 
 
詳しくお話をさせていただきます✨ 
 
社会性の無いワンちゃんは 
普段、生活をしている馴れ親しんだお家の中ではちゃんとオスワリやフセ、マテが出来ますが…  
 

しかし…
 

お家から一歩外に出ると… 
  
環境に馴れていないので… 
 
地面や電信柱などの匂いが氣になったり… 
 
ぴゅー💨と、ふく風に意識を奪われたり… 
 
ヒラヒラと舞う蝶々に熱中してしまったり… 
 
パタパタと飛ぶ鳥に心を奪われたり… 
 
馴れていない地面の感触が氣になったり(砂、泥、砂利、芝生など) 
 
ブーン💨と走る車に驚いたり👀‼️ 
 
ブオーン💨💨と疾走するバイクにビックリしたり👀‼️  
 
チャリンチャリンと走る自転車を追いかけてみたくなったり🚴‍♂️💨
 
ピョンピョン飛ぶバッタやカエルを追いかけてみたくなったり… 
 
車の突然のクラクションの音にビックリしたり… 
 
ヒラヒラと舞う落ち葉と戯れたくなったり…  
 
夜にキラキラ光るネオンにビックリしたり… 
 
街中に流れるスピーカーの音が氣になったり…
 
ガラガラと音がするシャッター音にビックリしたり… 
 
ガタンゴトンと走る電車に驚いたり🚃💨 
 
電車が疾走する高架下で電車の音に驚いたり… 
 
沢山の人が歩いている商店街に恐怖を感じてしまったり… 
  
ガタン!と音がして出てくる自動販売機にビックリしたり…  
 
ゴロゴロと大音量で鳴り響く雷に驚いたり⚡(雷を慣らすのは難しい)
 
ガタン!と音のする側溝の蓋に驚いたり… 
 
風が運んで来る様々な臭いが氣になったり… 
 
遠くから聴こえてくる様々な音が氣になったり…   
 
ドーン🎆と大きな音を出す花火に驚いたり…
 
風に揺れる木の枝に驚いたり… 
 
カァーカァー鳴くカラスと遊びたくなったり♪♬♫  
 
近所の林でリスと遭遇したり…

ブーンと飛ぶ小さな虫が氣になって仕方なくなったり… 
 
節分のあとの豆が氣になったり… 
 
近所の家のバーベキューの臭いが氣になったり… 
 
通りすがりのワンちゃんの事が氣になったり…   
 
普通の車は大丈夫でも大型のトラックは苦手だったり…
 
賑やかに遊ぶ子供達の声が氣になったり… 
 
パトカーや救急車のサイレントの音に興味津々になったり…
 
ガラガラと音を出しながら進む宅配の台車に驚いたり…
 
ワンちゃん同士のあいさつが出来なかったり… 
 
ねこに過剰に反応してしまったり… 
 
風になびく自転車やバイクのカバーに驚いたり…

 
…と 
 
日常の中には、 
ワンちゃんのを反らす、
又は氣を奪うモノが沢山有ります。 
 
ちゃんと
社会性があり
しつけが出来たワンちゃんというのはこれ等のような様々な環境因の中でも
ちゃんと飼い主さんの指示を聴くことが出来ます。 
  
 
では… 
 
どのようにすれば? 
 
このような環境に負けないワンちゃんに育てることが出来るのでしょうか? 
 
その方法は… 
 
子犬期に豊かな環境を出来るだけ多く体験することです♪U^ェ^U
 
豊かな環境とは 
 
上記に書いた様々な環境に氣を取られないように子犬のうちから様々な環境に馴らしておく✨という事です。 
 
※子犬期の社会化ですU^ェ^U  
 
犬の社会化はワンちゃんがまだ子犬期のうちにやっておく必要があります。 
 
何故ならば、

成犬になってから社会性を身に付けようとしてもなかなか難しく

子犬期に社会性を身に付けていないと…

終生、社会性の希薄なまま…というケースも少なくありません。 
 
これは、生命が生まれて 
大人になる前に(特に幼少期)に自分がどのような環境で生きていくのかを身をもって体験し學ぶ事が肝要であるという事です。 
 
簡単に言うと… 
 
自分がどういう世界で生きて行くのか? 
ワンちゃんの社会化期は、その環境を受け入れる事が出来る期間です。 
 
参考になるお話として… 
 
…とある動物園が 
動物達に住みやすい良い環境を与えてあげようと、それまでのコンクリートや鉄の柵という飼育環境から自然に近い環境に作り替えて動物達がイキイキと生活出来るようにと整備しました。 
 
しかし… 
 
それまで、コンクリートや鉄柵で生きて来た動物達は… 
 
風に揺れる木に驚いたりと…
 
人間側の思惑とは異なり
 
環境が変わる事によるストレスを多大に受ける事になったという話を聞いた事があります。 
何年経っても慣れないと…
(動物園のこの動きは、長い目で見ればその後に来る動物達にとって良い取り組みだと思います。) 
 
 
ワンちゃんの場合… 
 
ワンちゃんも元々は野生ですから…  
 
自然の中での生活の様子は大いに参考になります。
 
野生でワンちゃんが生まれた時にまずは巣穴の中で生活します。  
 
生まれたばかりです♪
 
まだ目が開いていません。 
 
この時期の幼犬は動きますが 
 
直線上には動かないで 
 
概ね、円を描くように動きます。 
 
これは、もしも直線に進んで行くと兄弟犬や母犬からどんどん離れて行ってしまう危険性があります。  
(兄弟犬や母犬から離れていってしまうと迷子犬になってします)
しかし、円を描くように動くと兄弟犬や母犬から離れないで迷子になることを防げるからです。 
 
これは、生得的に備わっている子犬の特徴ですU^ェ^U  
 
(こういう生命の神秘って素晴らしいと思います!)
 
子犬はこうして母犬からミルクを貰いながら成長して行きます。 
 
やがて… 
 
目が開いて… 
 
スクスクと成長して行くと 
 
徐々に體(からだ)の筋肉も付いて来て  
 
動きも次第にしっかりしてきます。 
  
巣穴の中で大きくなって

いよいよ巣穴からオモテの世界へと出ていきます。
 
それまでの巣穴の中の限られた世界からオモテの世界へ 
 
生命としてはこのタイミングが社会化のタイミングです
 
子犬達は巣穴の近くから徐々に行動範囲を広げて行きます。 
 
風になびく草や枝  
 
時には突風も吹くでしょう
 
様々な形の地形 
 
大きな岩や倒木  
 
子犬達は巣穴のまわりを探検します。 
  
ここで、身をもって自分がどういう環境で生きて行くのかを學びます。  
大切な期間です。
 
しかし 
 
この社会化期というのはとても短く… 
 
子犬達は巣のまわりを探検していると… 
 
穴ぼこに落っこちたり 
 
崖から転げ落ちそうになったり… 
 
…と 
 
この世には危険な事があるという事を學んで行きます。  
 
ここら辺から、

環境に順応して受け入れるというモードから
危険を回避しないといけないという警戒モードのスイッチが入って来ます。
 
この時期からは 
自分が生きていく環境を學ぶ段階から警戒する事を學ぶ段階へとするのです。 
 
スタンリーコレンの書籍の中に 
生後何週間が…という話が載っています。  
 
それを見ると犬の社会化期がいかに短いのか!という事が分かります。 
 
現代は、スタンリーコレンの時代から時が経ち… 
 
家庭犬として選択繁殖もされて来ているので当時とは違うとも言えますが… 
 
過去の研究資料として大いに参考になります。 
 
また、人間が誕生してから40万年から25万年とされています… 
 
その長い歴史の中で刻まれたDNAは、たかだか近代の数十年~百年の環境の変化で変わるものではない!という意見もあります。 
(和多志は犬を知る為に生命科学や人間についても犬の為になるならと色々とサーチしています)  
 
(スタンリーコレンの書籍からその部分をピックアップ出来ると良かったのですが何しろ本が何冊もあり(^^;そこら辺はまたの機会にです(^^)) 
 
なんとなくイメージ出来ますよね(^^) 
 
子犬が巣穴から出てくる頃 
體(からだ)が動き出した頃です。 
 
そして 
 
崖があったりとそれなりに警戒しないといけないな!…と、子犬ながらに警戒心が芽生える頃 

和多志がお伝えしたいのは本来の社会化期はとても短いですよ! 
という事です。 
 
ですから 
 
子犬のうちに和多志は豊かな環境を与える事を推奨します。  
 
では… 
 
実際に… 
 
豊かな環境とは 
どのような環境の事をいうのでしょうか?
 
和多志が好んで子犬の社会化トレーニングで行うメニューは… 
 
駅前に子犬を連れて行って
駅前で行う社会化トレーニングです(^^) 
 
駅前でしてら、電車が走る音はするし通りには車やトラックも走っています。 
勿論、人も沢山いますし… 
商店街のネオンやスピーカーの音などの沢山の刺激があります。 
 
駅前でワンちゃんと暫く時間を過ごします。 
 
過去にはワンちゃんの社会化トレーニングの為に渋谷のスクランブル交差点でトレーニングをした事も有りました(^^) 
 
(無理に行う事はNGですワンちゃんの様子を見ながら行います) 
 
また、豊かな刺激は脳の成長にも良くてストレスにも強くなると言われています。  
 
和多志は子犬の社会化トレーニングが大好きで…
子犬を賑やかな所へ連れて行ったり… 
自然のある所へ連れて行ったり・ 
車に乗せてみたり… 
ワンちゃんに服を着せてみたり… 
(服も子犬の時期に慣らさないと嫌がる子がいます) 
 
とても楽しく社会化トレーニングをします♪
  
中には…

将来、自分のワンちゃんを災害救助犬にしたい! 
 
…という方もいらっしゃると思います。 
 
災害現場では、サイレンが鳴り響いているかも知れません。 
 
沢山の人が右往左往しているかも知れません。 
 
どこかでカセットコンロのガスが爆発するかも知れません。  
 
瓦礫の中を捜索するには足場の悪い所もあると思います。 
 
様々な環境因子があるなか作業をするには子犬期の社会性はとても重要なファクターとなります。 
 
もうひとつ 
余談の話を… 
 
随分と昔の話です… 
 
実験動物として研究所にネズミがいます。 
 
そのネズミは実験に使用しますので… 
 
毎日、ちゃんと管理がされています。 
 
それで 
 
定期的に体重を量ったり 
 
體に異常が無いか検査したりします。 
 
沢山いるネズミの中で… 
 
なんとなく、検査をするネズミはいつも決まっていたそうです。 
 
それで、研究室の人が見つけたのが… 
 
いつも検査をするネズミは賢くてストレスに強くなった! 
 
…という事を発見したのです。 
 
定期的に体重計に乗せられると…
いつもとは違う足の裏に鉄の感触を感じます。 
 
また、検査のたびに體を色々と触られます。
 
このような他のネズミとは違う刺激を受けた事により… 
 
ストレスに強いネズミになったという…🐀  
 
豊かな環境が知能やストレス反応に影響します。
 
皆様にお伝えしたいのは 

幼犬期社会化トレーニングの重要性です。 
 
そうは言っても 
 
幼いワンちゃんを外に出したら病氣にならないかと…不安に思う飼い主さんもいらっしゃると思います。 
 
その場合は… 
 
飼い主さんが抱いた状態で 
子犬に色々のモノ見せるとか 
 
諦めないで 
 
出来る事を考えて
やって行くと良いと思います。 
 
…とある施設では 
 
ワンちゃんが物音に怯えないようにするために… 
 
ワンちゃんの食事の時間に色々な音を鳴らしていました♪ 
 
その中には、吹奏楽で使用する大太鼓もあって♪ 
 
ドン♪ドン♪と…
とても大きな音が鳴る中 
ワンちゃん達がまったく音に怯む事なくパクパクとご飯を食べていました。 
 
和多志もワンちゃんをトレーニングする施設を持ったら 
そんな事をしてみたいと思いました♪(^^)   
 
また、
 
ワンちゃんの社会化期を過ぎたからと言って

環境に慣れない分けではありません。 
 
社会化期で學ぶよりも少し時間は掛かりますが… 
  
 
そして…
 
ワンちゃんの個体差が出てくるところでもあります。 
 
思ったよりも環境に順応するワンちゃんもいれば… 
 
なかなか環境に順応出来ないというワンちゃんも出てきます…
 
こうして書いていると… 
 
まだまだ… 
 
あの事も 

この事も 


…と
 
色々と思いがよみがえってきて
 
まだまだ書き足りませんが  



あまり長いのもどうかと思いますので 
 
今日はここまで(^^)♪

 

ここまでお読み下さりありがとうございます。 
  

 

宜しかったら「いいね!」やリブログをしていただけると嬉しいです。  
 
また、参考になったと感じられたら子犬を飼っている人に教えてあげて下さいね♪ 
ちょっとした行動やちょっとした知識がその後のワンちゃんの一生を大きく変える事もあります。 
 
すべてのワンちゃんと飼い主さんが幸せになる事を願っております