トランス、無心、ゾーン君
ネアリカ（ニエリカ、nierika）っていう言葉は、主に毛糸やビーズを用いた絵画（呪物？）のことを意味するけれど、今回は絵画とは別の意味で使われるニアリカ『霊界の入り口（あの世とこの世を結ぶトンネル）』について少し復習してみたいと思う。
ネアリカとは、メキシコ・シエラマドレ山脈一帯に住む少数民族ウイチョル族による伝統絵画で、シャーマンが幻覚サボテン（ペヨーテ）を食べて見たビジョンを絵画にしたもの。鹿や蛇、コヨーテ、鷲、太陽などをモチーフとした鮮やかな色彩が特徴で、彼らウイチョル族は代々文字ではなく絵画を用いて、生きていく上での知恵や伝説や神話、精神世界、宇宙観などを伝えてきた。
ネアリカの歴史はまだ解明されておらず、2年前、現地から日本へネアリカを持ち込んだAKIRAさんに「毛糸がまだない頃、ウイチョル族はどんな素材でネアリカを描いていたのかな？」と尋ねたところ、「14世紀にスペイン人が入って来たと同時に毛糸も入ってきたと思うから、その頃毛糸絵画が始まったんじゃないかなぁ？それ以前はよく分からないけど、草木の汁で岩絵を描いてたんじゃないかなぁ？」との言葉。
気になり調べたところ、バハ・カリフォルニア半島の山岳地帯にあるメキシコ世界遺産「シエラ・デ・サン・フランシスコの岩絵群」は、まさにネアリカそのもので胸が躍りまくってしまった。これら岩絵は紀元前1100年から西暦1300年頃にかけて描かれたもので、火山岩を砕いた顔料で色付けされており、下絵から色がつけられているのが特徴。巨人や動物、魔術的なモチーフが描かれている。ついでに書くとペヨーテの歴史は四千年だそう（日本でいうと縄文中期）。ネアリカの起源を知りたい。
情報が間違ってたらゴメンね🍥💦💦
ちなみにさっきからちょいちょい出没ーノ奇々怪界な絵は、ワッシが描いた900mm×900mmのネアリカだす。すまねぇ🍥🙏💦
ところでオーストラリアの先住民アボリジニもだし、世界中の多くの先住民族が、言葉を用いることなく絵や音を介し、先人からの知恵や哲学を継承しているのが興味深い。一説によると言葉だけだと本質の10パーセントも伝わらないとも言われるし、非言語の世界、言葉以前の世界、直感？インスピレーション？感覚だけの世界？ 見えない扉が開きそうで、なんだかとても楽しそう。古代人＝宇宙人？
『自分の積み上げてきた経験から作ろうとするな。自分を空っぽにするんだ』
この言葉はAKIRAさんがウイチョル族の巡礼の儀式に参加キボンヌし、ネアリカを初めて創るさいシャーマンから言われた言葉で、通称『無意識ばり』ともいう。下描きせず一切何も考えず、直感の連続でネアリカを描く。
ウイチョル族は儀式の際、ペヨーテを摂取しトランス状態に入る。その際出現するトンネル【人間と精霊と神との交流する世界への境界線】をニエリカと呼ぶ。あるシャーマンはそれを『光り輝く渦巻き状のトンネル』と表現し、シャーマンはタバコの煙のようにあらゆる方向へ瞬時に移動でき、他の煙（精霊）と混じりあいながらニエリカを通ることができるそうだ。
しかし我々日本人、ペヨーテを食べてトランス状態になったり、瞑想で変性意識状態に入ったりと、簡単に自分を明け渡すこと、自我を捨て創作活動に向かうことって中々難しいと思う。よほど集中しなければ、絵を描きながら意識が外側ばかり向いてしまう。楽しければそれでいいのに、うまい絵を描かなければ恥ずかしいという呪縛のようなもの？ または毎回同じパターンや色づかいだな、オリジナルじゃねーな〜と思考が働いたり。でも一番厄介なのはスマホ←完全にヤバいよね🍥💦💦
先日ある舞台を観て感じたこと、その日初舞台というお子さんの芝居。イキイキ堂々とそれは楽しそうに芝居する姿にガツーンときてしまった。子供は大人の芝居が出来るが、大人が子供の芝居をするのは超難しい気がする。ましてや子供の絵を大人が描くことは出来るのかなぁ？
我々が子供から大人になるにつれ失っていくもの...。ルール、常識、集団行動、比較社会、他者の評価＝自分の評価...。着膨れしすぎて忘れてゆくものたち。 そこに生きる喜びってあるのかなぁ？
完成したなり〜🍥✨
自分の内側にも外側にも意識が向かうことなく無心になれる時間...。
それはネアリカに限らず、歌ったりダンスしたり、あるいは祈りや瞑想や、または日々の生活の中で過ごすささやかな時間（畑作業や掃除、料理など）他にもたくさんたくさんあると思うですが、無心のときの自分って一体どこに居るんだろうなぁ。
無心（ゾーン）になりたい入りたいがためにネアリカしてるって部分ある。無心世界には無限宇宙が燦然とみなぎっているやもしれませぬ
✨🎫（🦀👄🦀）
完全に外側を意識してハリハリするキムラ。
どうやらワタシは完全にネアリカに取り憑かれてしまってるようだ。さぁ今日もネアリカすんべや🍥🐽✨みんなもGOGO!!✨