外国人が好む日本の人気観光地

 

ここは、山梨県富士吉田市の新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん)

写真では見ていたけど、何処にあるのかもよく知らなかった所。

なぜか突然、運命のように訪れました。

 

 

ルカから写真を見せられた時から、行ってみたいとず~っと思っていた黒岳 (くろだけ)

 

 

 

昨年の登山教室の第9回目天城山から変更になったのがこの黒岳でした。

 

今年度の人たちに加わって、単発でこれだけを申し込んで、4月から急遽

それに備えて体力作りをしていました。

とはいっても、昨年がそうだったように登れるかどうか不安でいっぱい。。。

 

 

朝、河口湖駅集合

 

 

以前は車でしか訪れたことがなかったので、電車で河口湖へ来るのは初めて。

それも、子供のテニスの合宿とかバイオリンの合宿とかの送迎ついでのドライブ。

 

 

駅から路線バスで、天下茶屋(てんかちゃや)まで

 

 

天下茶屋は、太宰治が滞在して小説を書いた所とのこと(知らなかった)

 

 

登山道入り口

 

 

看板の後ろに富士山が見えるのですが、ガスと雲でこの時はまだ見えない。

 

 

登り始めると、太宰治の立派な記念碑がありました。

 

 

富士には 月見草が よく似合ふ

 

 

 

この登山の一番の難所が最初の登りで、標高差300m近くを御坂山まで登り切れば…あとは頑張れるかな。。。

 

かなり息切れして、前の人たちがガイドさんの後ろに付いた方がいいんじゃない、と気を使ってくださり。。。生徒の先頭に。

 

私の呼吸に合わせているのか、ゆっくり登ってくれる。

急登の半分ぐらいまで登ったという辺りで「これなら登れます」というと

ガイドさんが「この速度では間に合わない」と つぶやいた。その一言で一瞬に私の頭の中を情報が駆け巡る。

 

くもり    くもり    くもり    

 

私は飛び入り。本来の生徒に迷惑がかかる。天城山が中止になった原因は私だけではないけど、その記憶が残っている。

離脱するなら早くしないと。離脱すると、添乗員(TD)さんが安全な所まで送り届けて、そこで離脱届にサインすることになる。だから、早くしないとTDさんも悲惨な目に合う。

くもり    くもり    くもり

 

そして「ここで離脱します」と伝えました。他の生徒さん驚いていた。

 

規定通りTDさんに送ってもらって、天下茶屋の出発地点へ戻り、離脱届にサインしてお別れしました。天下茶屋で休憩してから河口湖で遊んで帰ります、と笑顔で。

 

 

富士山が頭を出して来ました。下には河口湖。

これが見れたから、まぁいいか。。。

 

 

 

天下茶屋に入って時計をみると既に11時半頃。

朝4:30に起きて5時にパンとコーヒーの軽い朝食を食べて、電車の中でおにぎりを1個食べたきりだったので、昼食にしてもいいかな。ショックで食欲は無かったけど。

 

 

 

天下茶屋の名物という「きのこほうとう」を頼みました。

 

 

信州みそと野菜ときのこのあっさり味なので、美味しく、食欲も出てきて。。。

ここからの富士山の眺めが本当に素晴らしく、癒されます。

 

食べながら、お店の人にバスは1時間に1本くらいですか?と聞くと

1日1本だけです、との答え 黒猫

朝乗って来たバスで登山客を降ろして終わりとのこと。

あとはタクシーを呼ぶ、と。ああそれがあるのね、とホットしました。

河口湖から来るので40分ほどかかるから、今から頼んでおいた方がいいとのことでお願いしました。

 

隣の席に若い男性が二人来て、何かを注文して。。。

食べながら「うっま! このいもだんご」とか言ってる。思わず覗いてしまう。

「そんなに美味しいですか?」と聞くと、すごく美味しいと。

 

お腹いっぱいだけど、余ったら予備用のジップロックに入れて持ち帰ればいい。

 

 

 

 

 

バターがたっぷりのって美味しい。けど、さすがにお腹がいっぱいで

お店の人に謝ってジップロックに入れました。

 

 

下の甘酒の旗の辺りに富士山が見えるのですが、写真だと全く写らない。

 

 

 

二階が太宰治記念館になっているので、見学しました。

 

 

窓から富士山が見えます。

 

 

だいぶガスってきましたが、二階からの方が河口湖もよく見えます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太宰治は高校生の頃「ヴィヨンの妻」とか「人間失格」を読んで、好きにはなれなかった。もうストーリーも覚えてないけど。大人になって読むと見方が違うのかも。

 

ここに3ヶ月滞在して小説「富嶽百景」を書いたそうです。読んでみようかな。

 

 

太宰治が愛した地酒というのがあったので、おみやげに買いました。720ml

ザックに入れると、7kg近くになった。これじゃお泊りの重さ。

美味しそうな大根一本の漬物もあったけど、背負えないのでそれは諦めて。。。

 

 

タクシーが来るまで辺りを散策して

 

 

 

 

タクシーに乗ると運転手さんが「登山おつかれさま」と労ってくれるので

いえいえ違うんですと事情を話す。

それじゃぁ~カチカチ山に登るといいよ、と。カチカチ山? むかし話の?

 

富士五湖周辺の観光案内本と地図をもらって。

そこにあの有名な五重の塔と富士山の写真が。この近くなの?と聞くと

河口湖駅から電車でシモヨシダ駅まで行ってそこから歩いて行けると。

 

先ずカチカチ山にロープ―ウェイで登って降りて、それから行くといい、と。

富士山にガスがかかって来てるというと、静岡の方が明るいから大丈夫隠れてもまた現れるからと太鼓判を押してくれた。

そしてカチカチ山のロープ―ウェイ乗り場まで送ってもらいました。

 

こんなことならお酒買わなきゃ良かった。重い。

でも、運転手さんのお話では ここの井出酒造の美味しいお酒だよ!って。

 

 

親切な運転手さんのおかげで すっかり元気になったわたし。

 

かちかち山 から富士山を望む

 

 

 

 

 

むかし話の かちかち山 の舞台になった山らしい。。。そんなのあるのねぇ

 

椅子に腰かけた人が固まって動かない。

 

 

 

よく分からないけど、うさぎ神社にお参りして

 

 

この山は甲斐の武田信玄と関わりがあるらしい。。。

 

 

 

降りのロープウェイを待って

 

 

ロープウェイの屋根にタヌキさん。

写真は撮れなかったけど、もう一台にはうさぎさんが乗っていました。

 

 

 

教えられた道を歩いて河口湖駅に着き

駅の人に電車を聞くと 今 2番線からでるから急いで乗って!と。ホームの駅員さんもこっち!と手招き。みんな親切。

 

下吉田駅に着いてロッカーに重い物を置いていきたくて見ると、700円と800円。

それだけのコインが無い。コイン両替機もないし。観光地でそれだけのコイン持ち歩いてる人っている? ロッカーがら空きなので、どこかの隅に入れていきたいけど。

仕方ないのでトレーニングと思って7kgを背負って歩き出しました。

 

 

徒歩で20分だって。

 

線路沿いには可愛い電車が。。。

 

 

 

平日だけど観光客でいっぱい

 

 

 

 

 

 

先ずお参りして

 

 

 

長い階段が続いている。人はいっぱいだけど日本人がいない。

階段を降りてきた人「お母さ~ん」と呼ぶ声に返事をした女性。日本人だ。

「五重塔はこの上にありますか?」と聞くと行ってないから分からないと。

そこへご主人と娘さんもきて、分からないので諦めて戻って来たとのこと。

そうか。。。

白人の女性が目の前に来たので聞いてみました。最近の私は何も考えてないでいきなり話し出すから、後で思うとかなりブロークンな英語になってる。まあ通じてるからいいのだけど。

それで 五重塔なんて tower of five floorsて言ってみたら通じた。この階段の上にあると教えてくれました。やっぱり登るしかないのね。

お礼を言って、その日本人親子にも教えてあげました。娘さんだけ登ってきました。

 

登ってる途中で横の舗装道路を歩いて降りてくる白人男性に、つまりその道が楽そうだから、2つ道があるけどどっちがいいですか?と聞くと。

階段がダイレクトだから、そっちがいいと。やっぱり階段登るしかない。

 

何とか登り切り、見晴らし台の上まで来ました。

 

 

 

 

 

 

明治天皇の銅像のようで。。。一番いい景色を眺めてるのはこのお方。

 

 

見晴らし台は何段かの舞台になっていて、あの有名な写真はここからの撮影と知る。

 

 

 

 

 

 

 

 

98%外国人。日本であって日本じゃない。不思議な空間です。

 

 

 

 

登って来た400段近い階段。

帰りは舗装道路を。つづら折りなので、登る人には私でも階段を勧めるかな。

 

 

 

楽しかったけど、思いっきり体力を消耗したので 信玄ソフトの旗にひかれて。。。

黒蜜がかかって信玄餅ときな粉ものって、めちゃめちゃ美味しかった。お薦めです。

 

 

 

下吉田駅、小さな駅なのに駅員さんに日本語も堪能な外国人がいます。国際化ですね。もちろん日本人の駅員さんも英語は堪能でしょうけど。

 

 

 

駅前に来ると富士山がすっきり見えてました。今ならいい写真が撮れるでしょうね。

 

 

ここからどうやって新宿まで戻るか。。。

在来線だと大月まで行って18:30発の中央線に乗り換えるそう。

電光板をみると特急富士回遊が。。。

ここは素通り?と聞くと、止まると。これは何時に新宿着? 18:45分着。

こっちが絶対いい。

座席はもう残ってない?と聞くと、満席だけど立ち席承知なら乗れるとのこと。

 

 

 

特急富士回遊が入ってきました。ホームには外国人も数人いました。

 

 

先頭から乗り込むと空いてる席が幾つか。。。

後方から乗り込んできた外国人たちも指定券は持ってないみたいで探してる。

それで、指で2人分あると教える。私は空いてる一人席に。

白人のカップルが来て分かれて男性が席を探そうとするので、私はこちらがあるからと。

 

一応、英語で この席はフリーじゃないけどと言うと、慌てて立とうとするので

今はいいの ただ、他の人この席の正しい人が来たら変わらなくちゃいけない とだけ伝えて納得。

ついでにどちらの出身と聞くと、フランスと答えたので。

フランス語、急に頭が真っ白になって...  何とか Enchantée が出てきた。

2人もにっこり微笑んで Enchantée  Enchanté って。

初めてのフランス語、一歩前進しました。

 

 

帰るころには 黒岳? 

あぁ~ そうだった。 ぐらいの感覚で とても楽しい一日でした。

私は、外国語を話すのが楽しくて幸せなのかもしれない。

今はボランティアの道案内だけだけど、本気で名所を勉強して観光案内のボランティアもありかも。その前にフランスに留学したいなぁ。