4月に 高尾山 登山を再開して、一週間後にまた 高尾山 に登って

2度目は筋肉痛もなかったので身体が戻って来たと、ゴールデンウィークに大岳山を試みました。

 

2年前に 御岳山奥の院鍋割山大岳山 の縦走を試みて最後の 大岳山 を断念。

いつか再びと思っていた山です。

 

 

 

 

平日は人がほとんど登らないと以前感じて、次に行く時は休日と決めていました。

 

 

大岳山は奥多摩の山の奥にあるので、戻って来る時間も考慮しなければいけない。

ホリデー快速奥多摩号で大勢の人が御嶽駅で降りたので、バスは臨時便が増発されていましたが、ケーブルカー乗り場に付いたのは前回より1時間以上遅れました。

 

 

先ずは御岳山の山頂にある御岳神社に登山の無事を祈願

 

 

 

1000m近い山なので、遅咲きなのか桜が咲いていました

 

 

 

 

 

ほとんどの観光客は御岳神社のお参りが、ロックガーデンのハイキングコースです。

 

 

ロックガーデンから滝を巡るコースを選ぶ人が多いのですが急坂の直登が嫌だったので(実際は体力を温存できるのかも)前回と同じように御岳山から奥の院へと山の縦走コースを行きます。

 

天狗の腰掛杉まで下って(標高880m位)、そこから登り

 

 

 

奥の院の鳥居をくぐって

 

 

 

 

 

奥の院の苦しさをすっかり忘れていて

あ~そうそう、唯一の友(?)カラスに助けてと言ってバカにされた所

ここが甘くなかったことを登りながら思い出す。

祝日のお陰で、時折「こんにちは」と私を追い抜いて行く人にも会う。

後ろから来る人に道を譲るのが身に付いてる。

 

 

途中に見晴らしの良い所が

 

 

更に登って石段の上に赤いお社があり、そこでも登山の無事をお願して。。。

黙々と登り続ける。

今回は時間を急いでいて写真をあまり撮っていなかった。

 

奥の院山頂で祠にお参りして水分補給をしてすぐに出発したので、写真を撮らなかったようです。撮った気もするのですが…

(SDカードの残量が無いと表示がでて驚いて過去の幾つかを削除してから画素を下げたのでその時誤って消したかも)

 

次にあったのがこの写真。

 

 

 

奥の院から鍋割山へ向かっていくと標識が立っていて、巻道と。巻道

目の前に山の頂上が聳えてるけど。。。

 

考えていると後ろから若い男性が来て同じように標識をみて、私に聞いてくる。

山頂の脇を回って、たぶん鍋割山から降りる尾根に繋がっていると思うんですけど。。。と。

それを聞いて「今日の目的は大岳山だから、この道を行ってもいいんだ」と声に出して自分に言い聞かせてる。

私も同じ目的だからとついて行きました。後ろからまた一人ついて来て。

針葉樹で薄暗い鍋割山の周りを行くと、前方左に光輝く尾根が見えてきました。

 

鍋割山の山頂をカットして体力温存したつもりですが、奥の院でかなり消耗している。

 

アクバ峠を11時半過ぎに通過。

前回と時間的には同じ位なので、大岳山山頂に1時までに登れればいいけどと。。。そのまま真っすぐ進む。

 

 

 

上り坂の途中に資材置き場の様な場所が、そこで一組の夫婦が休憩していました。

座わるにちょうど良い石があったので水分とおやつ補給で私も休憩、

というか 帰りたいと思い始めている。

 

ふと「今日はここまでにして帰りましょう」とそのご夫婦の言葉が聞こえてきた。

疲れ果てて、この先の急な登りを見て精魂尽きる気持ちは同じ。

 

「考えることは同じですね」と言葉をかけると、今この辺りですと下の地図の 岩場 の手前を示してくれました。

「そうか、トイレまでもうすぐですね、戻るにしてもトイレまで1時間以上かかるから

このトイレまで行ってみようかな」と私が言うと

奥さんが「じゃ私たちもトイレまで行きましょう」と。この感覚も同じ。

 

 

少し雑談をして、ご主人の時計には高度計が付いていて今標高900mぐらい、と。

正確じゃないかもしれないと(正確じゃなかった1000m位あったはず)

大岳山は1300m近いから400mの標高差とすると、高尾山に登る感じかしら、と。

高尾山ねとちょっと笑いが。

 

二回目なので今回諦めると一生登らないような気がすると私が言うと、それにご夫婦がうなずく。

ご夫妻は先にトイレ目指して出発しました。

 

 

エネルギーチャージして出発したものの、ここからは岩場の連続で、一歩一歩登ればいつか上に着くと唱えながら足元だけ見て進みました。

途中で急な下りが入った時は、もう許せない!と道に怒りさえ感じて(帰りはこの道を登らなくちゃいけないんだから)

ようやくトイレの場所に辿り着きました。

 

 

 

ここは広場になっていてベンチがあり、登頂を終えた大勢の人が休憩していました。

 

鳥居があり正面に大岳山のお社があります。招き入れられるように登って行く

 

 

 

ここでも登山の安全を祈願。

両サイドの犬? 狼? が可愛い。頭をなでなでして。。。

 

 

 

下山してくる人がいっぱいで

息絶え絶えに登る苦しそうな私に頑張て!と、励ましてくれます。

もう直ぐですか?と聞くと、もう直ぐじゃないけど、最後の登りはかなりキツイけど

ここまで来たら登らなきゃもったいない、と。

今でもキツイのに、もっとキツイってどゆこと?

 

あと30mだって。

 

 

さっきお喋りしたご夫妻が降りてきました。

「頑張ってください!富士山が奇麗ですよ。だいぶガスがかかってきましたけど」って。山で出会う人はみんな気持ちがいい。

 

みんながキツイと言った最後の登りは岩登りでした。

足場を探して長くない足を大股でよじ登って。。。

帰りはどうするの?

 

 

山頂 1266.4m に到着しました。

記念に私のザックとストックと帽子と

 

 

富士山はガスがかかって、肉眼では何とか見えるのですが写真では見にくい。

雪の山頂には雲がかかって、すそ野がうっすら。。。

 

 

 

そんなに広くない山頂には数人が。おにぎりを食べているご夫妻もいました。

ほんの15分前はすごく混んでいたのでしょう。

 

 

1時半頃だったので、おにぎりを半分と水分を補給して、帰路の長い道のりを考えてそうそうに下山を開始しました。

(登山教室に入っておにぎりは落ち着いて一個食べるものじゃない認識に)

 

 

 

山頂に咲いていた馬酔木(あせび)

 

 

 

急な岩の横で、難しい体勢で一眼レフで何かを撮影している奥さん

見るとあらら…

「イワカガミですか?」と聞くと、側にいたご主人がそうです、と。

よく見つけられましたねと感心する私に、地元なのでここに今頃咲くのが分かっているのでと。。。

 

邪魔しないように横からズームで撮影させてもらいました。

 

 

 

更に、先ほどよじ登った岩を赤ちゃんのようにお尻をつきながら降りて。。。

 

ある所で目の前に差し伸べられた手が、見ると白人男性が

よほど危なさそうに見えるのでしょう。(私が降りなくちゃ登れない?)

その手を取って Thank you! Thank you very much. と飛び降りる

すれ違いに You are welcome. と。

下に更に白人のたぶん青年の息子さんが良い足場に立ってる。

行き場が無い How do I... 息子さんも手を差しだして、2連続で一気に降りた。

 

こんなところを熊オバサンや小姑オバサンが見たら。。。

私こういうの慣れてるの、では済まないでしょうね。でも慣れてるんだもの。

一つ上の兄がいたから子供の時から普通のことだったし、欧米では日常茶飯事。

 

 

下を行く人たち(水色のウェアー)、急な坂の感覚が伝われば。。。

 

 

 

 

 

トイレのある所まで降りてきました。もう休憩してる人はいません。

 

 

 

以前、ここに大岳山荘という宿泊できる山小屋があったそうです。

現在も建物は残っていて、管理をしてる人なのか、木材など片付けをしていました。

日帰りでは厳しい登山コースなのかな。。。

 

 

 

 

 

 

鎖場。左側の鎖を伝って登ります。こういうのは結構好きです。

子供の頃よく兄にくっついて遊んでいたから。

 

 

 

アクバ峠から帰路の下り下りです。新緑と小鳥のさえずり。。。

 

 

 

降りるのは私一人ですが、たまに登って来る人がいる。

山でのご挨拶で「こんにちは」と声を掛け合いますが、だんだん暗くなってくるから大丈夫なのかしらと心配に。

男性なら気にしないけど、女性とか、子連れとか。。。

 

 

 

 

 

 

2年前はここからはず~っと felice 幸せ の下り、なんてルンルンで書いてますけど

さすがに今日は足腰が疲れて、felice とはいかない。

 

 

 

登る方がキツイはずの段差の大きい木段をストックを付きながら一段ずつ降りる。

ところどころ横の段が無い所を歩いて。。。崖から落ちないように

 

 

 

ロックガーデンの道と交わる休憩所で一休み。

半分食べ残しのおにぎりと飲み物とチョコレートで元気回復、でもないけど。

ここから軽いアップダウンを繰り返す道が続き、御岳山へと向かう。

 

 

1時間程かけてようやく御岳神社の中腹に到着。

ベンチに腰掛けて、夫に電話。既に4時を過ぎているので心配してるはず。

それまでも試みたけど、谷間で電波が入らなかったから。

お蕎麦が無性に食べたくなって、食べて帰ると電話で伝える。

 

ここは、何て良いベンチなのでしょう。

山門から東京が見える。(写真では光って見えないけど)

 

ここまで戻った安心感から、しばらくぼーっとして景色をみていた。

大岳山に登頂した感激がじわ~っと湧いてくる。

 

 

 

 

 

さぁ~お蕎麦、お蕎麦。

山門を降りて商店街のお蕎麦屋さんを覗くと、今終わったばかりとか

ラストオーダーの後、と。4時半ですべての飲食店は終わるみたい。

 

呼び込んでくれた店頭のおばさんが哀れに思って味見用のお菓子を手渡してくれた。

それを頬張って、お菓子おにぎりパンりんごもザックにあるんだけど、と思いながらケーブルカーの御岳駅までアップダウンのある道をとぼとぼ歩きだす。

 

 

ビジターセンターを通り過ぎて入り口の鳥居に近づいたところで、地元の女性が

ニホンカモシカがいる、と。

崖の上の草むらで何かを食べている。肉眼だと動くので時々顔も見えるのですが

写真で写してみたけどよく分からない。胴体というか背中だけ

 

人がどんどん集まってきてカメラで撮影しだす。

カモシカちゃんは気にするようで気にしないで食べている。適度な距離感が。。。

ニホンカモシカを見たのは初めてです。

教えてくれた女性にお礼を言ってカモシカちゃんとお別れ。

 

 

 

駅についてトイレから戻ると、ちょうどケーブルカーの改札が始まり、すぐに下山してバスに乗り継いでJR御嶽駅まで。

駅のホームについてベンチで電車を待つ間に、新しいおにぎりを食べ始める。

温かいお湯も、魔法瓶から。電車が来たのでおにぎりを持ったまま乗って食べる。

山スタイルだとなんかワイルドになれる。

 

 

※ 今回の大岳山登山は正確に言うと 

御岳山奥の院鍋割山巻道大岳山 の縦走 になるんですね。

題の鍋割山を訂正しました。大岳山登頂でもいいんですけど 三毛猫

翌々日でふくらはぎが筋肉痛