今年は「神曲」を書いたダンテ・アリギエーリの没後700年らしいです。
イタリア語検定の twitter に載っていました。
ダンテの「神曲」って教科書でその名前を学んだことはあっても
la divina commedia
それを読んだ人って日本にどれだけいるでしょう。
トルストイの「戦争と平和」を途中で挫折した人より少ないのでは・・・
そして変な所に興味をもち時間を費やす私は、大学生の時に読んでいました
正確に言うと、天国編の前、煉獄編の途中まで。
paradiso purgatorio
イタリア文化会館の今の先生にその話をすると、面白いのは地獄編 inferno だからって。
そうなの。そうなのです
地獄編は当時のゴシップみたいなお話がたくさん出て来ます。
だから地獄に行ったのね。
岩波新書だったか、挿絵も付いていたので、それも興味深かったのです。
どうして読んでみようと思ったのか?
たぶん、ロダンの彫刻の「地獄の門」を理解したくて
その門のために制作された「考える人」の物語の背景を知りたかったのかも。
Auguste Rodin, La Porta dell'Inferno, 635 x 400 x 94cm. Parigi, Musée d’Orsay
オルセー美術館
専門は英文学でしたが、絵画や彫刻に強い関心があったので
聖書やギリシャ神話を知らないと西洋芸術は理解できないと思い、本を読み…
その延長上に「神曲」もあったのでしょう。
ダンテ・アリギエーリ没後700年を記念して、
イタリア外務・国際協力省は「神曲」の名場面を厳選しオーディオブックを作成。
下記のURLにて、朗読が試聴できます。無料でダウンロードもできます。
日本語
イタリア語
上野の国立西洋美術館の正面のお庭に
ブロンズの「地獄の門」と「考える人」が常設展示されています。
オルセーのオリジナルの方が、白くて詳細が見やすいのでそちらを載せました。