おととい書いた通り、学校の授業としての英語は好きではなかった私【こちらをクリック】。振り返って見てみると、「大学受験のために英語は必須だから」という動機付けではやる気が出なかったように思う。

 

英語の授業は嫌だった私だが、英語には触れていた。当時、私は佐野元春RCサクセションといった日本のロックアーティストをよく聴いていた。彼らの曲名には英語が多く使われていたし、歌詞にも英文が入ったりしていて、そういうものはすぐ覚えた。佐野元春のFMラジオ番組、通称「モトハル・レイディオ・ショー」からは、I want to「アイ・ウォナ」I'm going to 「アイム・ゴナ」と発音することなどを学んだ。

 

それに、高一の時には「正課」という週一回の授業で、ほとんどの生徒がスポーツを選ぶところを、私は「英会話」を選んだ数少ない一人だった。大学受験のための英語の授業は好きではなかったけど、「英語が喋れるようになりたい」という願望はあったんだろう。

 

そして、高三の時。アメリカに住んだことがあるという若い英語の先生の授業を受けることになった。もう最初から、「アメリカに住んでいたんなら英語ペラペラなんだろうなぁ」と尊敬と羨望の眼差しでその先生のことを見ていたように思う。その先生の授業は教科書や参考書ばかりじゃなく、英語の歌(洋楽)で聞き取りなんかをしたりもして、真面目にやっていれば「英語が身に付く」ような気がしてやる気が出たのを思い出す。

 

そんなある日、あるレストランのトイレ待ちでアメリカ人と鉢合わせ。無言も気まずいから英語で話しかけたら、ちゃんと通じて会話が成立した!「自分の英語が通じた!やればできるかも!?」と、通じたことで少し自信になり、大学受験のためではなく、習得することが目標になった瞬間だ!

 

そのうち、佐野元春やRCサクセションが影響を受けたという洋楽アーティストを聴くようになった。スローテンポの曲、例えばEric Clapton(エリック・クラプトン)「Wonderful Tonight(ワンダフル・トゥナイト)」こちらをクリック】やThe Kinks (ザ・キンクス)「Celluloid Heroes(セルロイド・ヒーローズ:邦題はセルロイドの英雄)こちらをクリック】などの歌詞を見て、発音や文の構成に注意を払いながら聴いたり口ずさんだりして、自発的に英語に触れていった。そうすることによって、語彙が増えるだけでなく、それまで学校の授業で嫌々覚えらされていた文法や構文などが見えてきて、「ここは関係代名詞が使われている」とかそんな感じで、英語をちゃんと理解しながら学ぶことが出来た。また、ロックンロールの神様Chuck Berry (チャック・ベリー)「HAIL!HAIL!ROCK'N'ROLL(ヘイル・ヘイル・ロックンロール)」という映画の日本語字幕付きのビデオも役に立った。

 

 

では、明日は「自分の英語力、英会話力に自信が持てたいくつかの経験」について書くことにしようかな。