昨日は先生のレッスン室にて調律の見学及びピアノの構造について学ぶ機会がありました。

 

今回の調律師さんにお会いするのは2回目ですが、海外などでも仕事をされているので

調律の日本との違いなどいろいろ伺うことができました。

 

今回の学びはたくさんありますが、特に下記を記録しておきます。

私の解釈も結構入っているので悪しからず

 

●鍵盤とハンマーのフェルトとの距離感について

まずピアノの鍵盤を弾き出した状態で打鍵。打鍵に対しどれだけハンマーが動くか感触をつかむ。

弦に当たらない状態なので結構動きます。これをゆっくり打鍵して記憶しておく。

 

次に鍵盤をセットした状態でゆっくり打鍵する。

大体打鍵1cmに対し、フェルトが弦に当たるまでの距離は4〜5cmくらいの間隔です。

打鍵の時に打鍵に対しフェルトが「グワ〜ン」と動く感覚。これをしっかり捉えて覚える。

打鍵は1cmですが、弦に当たるまではそれより距離があります。つまりその距離分、加速などをコントロールできます。

 

もし、別のピアノを弾く機会があったら、まずこれを掴むこと。そうするとそのピアノに合ったコントロールを

考えることができる。

 

●開く音(響く音)

フェルトとハンマーの距離感がわかったところで、音の開かせ方について

よく、弾く時に手を前に出しながら弾いたり、手首を回転させながら弾いたりしますが、これが物理的にどうなっているかの意味になります。

これがわかりやすいようにあえて弦を調整していただき実験しました。これは調律師さんならではですね。

 

・普通に打鍵した場合と手を前に出しながら打鍵した場合。

結論から言えば手を前に出しながらの場合が響きました。

ここではこれを音を開かせると表現します。

この手を前に出しながらというのは、手前で打鍵して、フェルトが弦に当たるまでに打鍵の指を鍵盤の

前にシフトさせること。

 

すると、同じ速度の打鍵でも距離は短くなりますかから、フェルトの加速は進むはずです。(私の解釈合ってる?)

 

特にピアノの蓋の横で聴くとはっきり、響くか響かないかわかります。

 

反対に閉じる音にしたい場合は、手前に弾きます。するとすぐ消える音に変化します。

 

キーポイントはフェルトが当たる前にこの動作をすること。当たった後では、次の動作をしやすくするのに意味は

ありそうですが、響きの点ではここまでは変化がないかもしれません。(振動の観点からは厳密には若干は変化はありそうですが、、、)

 

※単純に手前のみでも手自体を速く振り落とせば、同じように加速できそうですが、それだとただ音がでかくなるだけでした。

 その辺りはもっと考察が必要ですね。

 

●この音が開くことができるピアノについて

日本のピアノでは、なんと言えばいいか難しいですが、響きというよりははっきりしたような音

になるようですが、調律がどうも日本語の性質が影響してそうです。(発音に母音が全て含まれているなど)

そのため、この動作の違いによる響きがしっかりできるピアノとできにくいピアノがあるようで、

それも弦の調整で再現していただけました。

 

 

●先生のピアノについて

これは前に記事でも書いたくらい思っていたことですが、調律師さんも同じことをおっしゃっていました。

変な弾き方をしたら変な音になり、ちゃんと弾かないと良い音をだしてくれないピアノ

これはいいピアノだと思いますね。

 

調律後に弾かせていただきましたが、1音目ですごい響きなので逆に戸惑いました。

調律直後のピアノはすごいですね。

 

 

 

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