この話は以下の話を読んでからにして下さい。
2.⇒将を射んとすれば馬を射よ(PoD Notes/間島さん)
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「アルノーさんがキズモノにしてくれなかったの」
は!?
ブレンダは一瞬真っ白になった。
女性宿舎へぷりぷりと怒りながら帰ってきたシェーンに声をかけた返答がそれだったのだ。
シェーンってウチより年下のにくせに、いつの間にアルノーさんと……。
自分も年齢より幼く見られることはままあるが、少なくともシェーンよりは年上だと自負していただけに軽くショックを覚えるブレンダであった。
「えっとぉ。シェーンはあんなのが好きなん?」
何となくおそるおそる聞く。
シェーンがアルノーさんを追いかけているのは知っていたが、てっきりオルタが目当てだとばかり思っていたけど……。
「もちろん! だぁっい好きだよ!」
にっこりきっぱり肯定されてブレンダの疑問は確信へと変わった。
だがそれでも、わずかに抵抗をする。
「ど、どのへんが?」
聞きながら胸がズキズキした。
ーーうう。妹に先を越される姉の心境ってこんな感じやろかーー
「格好いいところとか」
アルノーさんそんなにかっこよかったやろか?
ああ、シェーンから見ればそう見えるか。
「大きいところとか」
・・・・・・・・?
アルノーさんそんなに大きい人やったかな?
ああ、シェーンから見ればそう見えるか。
「空飛べるところとか」
・・・・・・・・?
??? アルノーさん空飛べたっけ?
・・・・・・・・。
ああ、シェーンから見れば、オルタに乗っているところはそう見えるか。
もう確実である。
あばたもえくぼ。
好きな人の全てがよく見え始めていたら恋をしている証拠だ。
何よりきらきらと目を輝かせて話すシェーンの顔を見れば一目瞭然だった。
ブレンダはがっくりと肩を落とした。
もちろん、微妙にシェーンと話がかみ合っていないことには気付いていない。
ーーあううう。まさかシェーンに追い越されるやなんてぇーー
ところがシェーンの次の一言がブレンダの気持ちを一変させた。
「なのに、アルノーさん、私が子供だからって追い出すのよぉ」
「なんやって!!」
「私は真剣にキズモノにしてって頼んだのに、アルノーさん、そういう話は大人になってからって言って受けあってくれなかったの!」
「シェーンの真剣な気持ちを子供扱いしたゆうわけか?」
「そうなのよ!」
コクコクとうなずくシェーンの言葉にブレンダはふつふつとアルノーに対する怒りがわき上がってくるのを感じた。
ブレンダもよく兄たちから子供扱いされる。そのたびに自分の話をまともに取りあわない兄たちに腹を立てたものだ。
今、シェーンの怒りはブレンダにとって非常によく分かるものだった。
「シェーン」
ブレンダはがしっとシェーンの肩を掴んだ。
「あんたの気持ちは真剣なんやな」
「もちろん!」
こっくりうなずくシェーンにブレンダもこっくりうなずき返す。
「やったら、一回ぐらいであきらめたらあかん。相手を押し倒す勢いでいかんと」
「押し倒す?」
首を傾げるシェーンを励ますようにブレンダはもう一度うなずいた。
「そや。寝込みを襲って、押し倒して、強引にキズモノにさせたらええねん」
うちは応援するで、とブレンダは強くシェーンを励ました。
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ブレンダ、「キズモノ」「押し倒す」「寝込みを襲う」という言葉をだいたい知っていますが、具体的にどうすることなのかは知りません。
※Pride of Dragoonは全年齢対象です。(笑)
現在、この話は
5.⇒虎穴に入らずんば虎児を得ず(PoD Notes/まじまさん)
6.⇒雨降って地固まらない(PoD Notes/まじまさん)
の順で続いています。
是非ご覧下さい。