ごそごそしていたら、なんか出てきたのであげておく。

一応、学園パロ。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

「どう? 1年生来てる?」
 吹き抜けの階段からのぞく二つの赤い髪を見てアルノーはため息をついた。
「まだだよ。そんな所にいないでちょっとは手伝う気は無いのか?」
「もちろんあるよー」
 アルノーの言葉に心外とばかりにシェーンは口を尖らせた。
「あのー」
 その時そっとドアが開けられ、恐る恐るという感じで初々しい顔の少年が顔をのぞかせる。
「新入生や!」
 ブレンダの嬉々とした声に少年は気おされたように一歩あとずさった。
 そんな少年の様子などお構いなく、ブレンダは階段の欄干に手をかけ、くるりと1回転をすると難なく1階エントランスへと飛び降りた。
「あ、ブレンダずるいー!」
 そう言いながらシェーンも一目散に階段を駆け下りる。
 二人はあっという間に少年の前へと飛び出た。
「2年のブレンダ・カウナーや。よろしく」
「同じく2年のシェーン・エマンネル」
「あ、初めまして」
 少年はおどおどと二人の顔を交互に見た。
「ほな、早速やけど今から寮の案内するで。あがってあがって」
 ブレンダがぐいと少年の腕を強引に引っ張った時だった。
「ストップ!」
 バインダーが二人の間に割り込んだ。
「まず、氏名。それから入寮の同意書の提出」
 アルノーはそう言いながらバインダーの名簿の空欄を少年に指し示した。
 そんなアルノーの横でやっちゃったという顔でブレンダが舌を出す。
 アルノーは今日何度目かのため息をついた。

「第3ヴァーロン寮」
 名門進学校として名高い私立イスファルド学園は遠方から通学する学生のために寮をいくつか敷設している。
 だが伝統と名声に彩られたイスファルドの寮は入寮するだけでステイサスとなる側面もあり、実際に第1寮と第2寮は別に遠方というわけでもないのに入寮している良家のお坊ちゃんお嬢ちゃん方ばかりだ。寮費もかなり高く設定されているし、寮費以外の支出も莫大だ。(生徒が何かとパーティーやらチャリティコンサートやらを催すため)
 対する第3寮は本当に遠方のため入寮せざるを得ない者のための寮である。寮費もかなり安い。だが、そのためか、いつの間にかこのヴァーロン寮に入寮する生徒は味噌っかすの集まりと言われるようになり、そのせいで寮に入らず下宿を選ぶ生徒も多かった。
 そのヴァーロン寮の寮長に選ばれた以上アルノーとしてはそのイメージを払拭したいところだが、それはかなり困難な道のようだった。
「えっと、1階部分と2階部分と地下は全寮生共通。3階部分からは女子と男子で別れているから気をつけてね」
「とはいえ、階段からして違うから意図的やなしに女子部屋へ行くのは無理やけどな」
「1階には中会議室が一つと小会議室が2つあるけど、寮の会議が行われるのは2階中央のエントランスだよ。食堂の前だし、どんな寮生も必ず通る場所だからすぐ分かるよ。入寮式もここで行われるからね」
「1階の中会議室は寮生が多目的に使える場所や。小会議室は1つはパソコン室になっているし、もう1つは自習室になっている。ちなみに図書室も1階にあるけど置いてある本は寮の先輩方の寄付だからかなり偏ってるで」
「あ、でも、参考書とかは結構役に立つかな」
「部屋は一応1部屋6人。1つの部屋に4つ部屋があり、3部屋はそれぞれ寝室。後の1つは6人の共同部屋やけど、大体は勉強室として使っている寮生が多いな」
「食事は一日二度、朝、夕と出る。昼食は学食か、別料金払って弁当を注文してね」
「一応厨房は寮生やったら使用可能や。自分で作るという手もあるで」
「お風呂は夕方4時から朝の7時までいつでも入れるよ」
「お風呂、コインランドリー、洗面台等は全部地下。一応男女で分かれているけど、隣同士だから間違いが起きないように気を付けてね」
「ち・な・み・に、この寮の女性は結構強いからな。『間違い』期待せん方が身の為やで」
 ブレンダとシェーンはかしましく新入生に寮を案内する。二人とも初めての後輩だから、どことなく嬉しそうだ。そんな光景をアルノーは少し微笑ましく、見守っ……
「ちょぉっとまったぁ!!」
 ブレンダとシェーンが、新入生を連れて2階のエントランスへ向かう階段へと足をかけたところで、アルノーは大慌てで止めた。
「一つ聞くが、君たち2階で何をしていたのだい?」
「え?」

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何となくの寮の構造
「第3ヴァーロン寮」
名門進学校として名高い私立イスファルド学園の寮。エリートとお金持ちが集まる第1、第2と違い、味噌っかすが集まる寮として有名。

構造は

地下:浴場(男女)・コインランドリー(男女)・洗面台(男子)・倉庫

1階:玄関・エントランス(ソファとテレビが置いてあり、応接室としても使われる)・管理人室・中会議室・小会議室(自習室・パソコン室)・図書室・2階エントランスにつながる階段(吹き抜け)

2階:エントランス(吹き抜けでかなり広い、食堂とあわせてちょっとしたパーティが開けるぐらい。ピアノ1台・折り畳み式のテーブルや椅子が設備されている)・食堂・厨房・3階へ繋がる階段(男子棟・女子棟)・バルコニー・屋上へ繋がる階段

3階~4階:エントランスから繋がる階段は男子棟へ続く。食堂から繋がる階段は女子棟へ続く。6人1部屋で、寝室3、共同部屋1。寝室はかなり狭く、2段ベッドと衣装ダンスのスペースしかない。が、ここ最近の寮生の減少により、6人部屋を6人で使うことはない。女子棟には各部屋に洗面台がある。

屋上:2階バルコニーからつながる階段で屋上へ行ける。

その他:トイレは各階にある。インターネット接続環境にあるのは1階のパソコン室のみ。電話等も管理人室しかない。
タイトルどうりです。
あまりにも驚いたので、つい紹介しちゃいます。

「華ヤカ哉、我ガ一族」
http://www.otomate.jp/hanaichi/

女性向け恋愛ゲームです。
何に驚いたかというと、攻略対象の人物の名前に、です。

正に勇に進って、うちの伯父さんたちか!?( ̄□ ̄;)!!
いや、冗談抜きで私の父親の兄たちは、長男=正、次男=勇、三男=進なんですよ。
(私の父親は四男で、末っ子)

あ~驚いた。

驚きついでに、このゲームは遊べませんね。
「正さん」
とか登場人物の名前を呼ぶたびに、うちの伯父たちの顔が思い浮かんでしまいます。

うちの伯父たちは、身内から見ても決して格好いいとは言えない人たちなので、
ムリです……(=◇=;)
 アーシャの冒険は、1話完結のRPG系の話の予定。舞台はオ/セ/ア/ニ/ア。
 プラ・リアもどきは、中/近/東が舞台。いくつもの都市国家が集まった世界で、各々の国を主人公達が巡っていく話なので、かなり長編になる予定。
 夢ネタの「なし、今のところ」は、中/世/ロ/シ/アが舞台。続き考える気が無かったのに、3話完結で大体の構想が出来上がりつつある。後は、設定かな。
 夢ネタはもう一つある。こっちは古/代/ロ/ー/マが舞台。ヒロインがとってもチートな話です。1話完結。


ということで、「なし、今のところ」の設定(今のところ)。
舞台は、富国強兵に成功し、群雄割拠から抜きんでた大国。
だが、いきなり異民族の大軍に攻め込まれて、かなりヤバい状態。
異民族の侵攻に対抗するために、新興国と同盟を結ぶ。

主人公たちのいる砦は、大河の傍にある異民族の侵攻を防ぐ砦。
対岸には異民族の大軍が駐留している。
かなり長い間、そのままにらみ合いを続けていたが、最近異民族が河のこちら側に陣地を築いた為、王が出陣することになった。
「御前、ここに」
 自身の目の前で一礼した男をノーリ王は目を細めて見た。
 顎の線が太く、無骨で、武一点張りで一生を過ごしてきたことがよく分かる風貌である。だがその目は意外にも穏やかで、静かな目をした人物だった。
「守備隊長、呼び出して悪かった」
「いえ」
 戦の前の忙しさでありながら、王の呼び出しにすぐに応じたこの男の忠誠心にノーリは労いの言葉をかける。守備隊長はノーリの言葉に短く答え、それが家臣の勤めであることを態度で示した。その姿勢にノーリはますますこの男へ好意を寄せた。
「戦の前には色々とやらなければならぬことがある。この忙しいさなかに私の命にすぐさま応じてくれたそなたの忠誠心を見込んで一つ頼みたいことがあるのだ」
 守備隊長はノーリの言葉に無言でうなずく。ノーリが今からどのような命令を出しても、この男は差ほどの疑問を差し挟むことなく遂行するつもりのようだ。
 ますます頼もしい、とノーリは心の中でほほ笑んだ。
「実はそなたに人を一人紹介して欲しいのだ」
「人を…でございますか?」
 男の問いはノーリの命令に対する疑問ではない。どのような人を所望しているのか、それをノーリに問う言葉だった。
「そうだ。私の命に何の疑問も不満も挟むことなく、ひたすらに遂行できる信頼のおける男をだ」
 そなたのようにな、とノーリは心の中で付け加える。
 守備隊長はしばらく考え込んでからノーリへ深々と頭を下げた。
「一人ございます」
「やはりいるか」
 ノーリは自身の膝を叩いた。
 この男の部下ならそういう男がいるのもうなずける。
「ではそのものを連れて来てくれるか?」
 ノーリは今すぐにと言わなかった。
 守備隊長も今すぐにですかと問わなかった。
 だが、ノーリの前を退出した守備隊長は一刻も経ないうちに一人の男を連れてきた。
 彼はまだ若い年齢であったが、眼光鋭く精悍な体つきをしており、一目で優秀な兵士であることが分かった。そして、きつく引き結んだその唇がノーリの要望通りの男であることを表していた。
「この者は、アヂンと申す者です。私がもし重要な仕事を言いつけるのであるならば、迷いなくこのものを使うでありましょう」
 ノーリに一礼して守備隊長は背後の若者を紹介した。
「アヂンか」
 ノーリはしげしげとその若者を見つめた。体は若さにはじけそうであったが、瞳には静かな光が見える。そこにこの若者の思考の奥深さを見つけたようで、ノーリは一目でこの若者が好きになった。
「そなたに一つ頼みごとをしたいのだが」
 そう言いながらノーリは守備隊長を目で促す。守備隊長は心得たように一礼すると、ノーリの前を退いた。
「守備隊長からそなたを紹介されたが、私の方でもいくつか確認したいことがある。そなた、目はいい方か?」
「は! 見張りを任されれば千里先の動きでも見逃したことはございません!」
 若者の口からはきはきとした言葉が吐き出される。その答えにいささかの迷いもない。
「足はどうだ? 早い方か?」
「敵を追って逃したことはありません!」
「馬はどうだ? 得意か?」
「一昼夜馬の背にいても落ちたことはございません!」
「剣は?」
 さすがにアヂンは訝しげにノーリを振り仰いだ。兵士に剣の腕前を聞くことこそ愚問ではないだろうか。だがすぐに目を伏せはきはきと答える。
「負け知らずだと自負しております。されど、陛下にはかないません」
「ははは」
 ノーリはついに笑った。
 そして玉座を降り、アヂンの肩に手を置く。
「許せ」
 それからわずかに目をあげたアヂンの瞳を覗き込むように最後の質問を放った。
「女は?」
 アヂンの瞳の端がうっすらと朱に染まった。だがすぐにその動揺を隠し、はっきりとした声音で答える。
「多少はございます!」
 その正直な返答にノーリはゆっくりとほほ笑んだ。
「ついて参れ」
 行先は高楼だ。そこから砦の兵士たちがせわしなく動いているのが見える。
「本当のことを申せば、そなたのような勇士にこのような事を頼むのは気が引けるのだ。だが、戦を望むにあたってどうしても片づけておかなければいけない難事というものは常に戦場の外にある。分かるか?」
 振り返るとまっすぐに自分を見つめる瞳があった。
「はい!」
 元気よく答えるその答えは決してノーリの言葉にオウム返しに返した言葉ではなかった。彼なりによく熟考したうえで、ノーリの言葉に同意していた。
「敵の狙いを知ること、味方の備えを万全にすること、兵の士気を高めること、勝利の道筋を見つけだすこと、そして私の場合あれもだ」
 ノーリはあごで眼下を差した。アヂンが覗き込むように下を見る。
 高楼の下を一群の騎馬が走りぬける。武装をし、颯爽と城内へ走りこむ騎馬の一群はすべて女性だった。
 その騎馬の一群をしばらく見つめていたアヂンは、ハッとしたようにノーリを振り仰いだ。
 ノーリはアヂンの瞳にうなずいて見せた。
「先頭は我が妹君だ」
「フタロ姫様」
 アヂンがそうつぶやいたのと、甲高い声が城下から響いたのは同時だった。
「お兄さま!」
 ノーリが高楼から顔をのぞかせると、馬上のその女性はにっこりと白い歯を見せて笑った。
「来ましたわ! 自分でね!」
 ノーリは苦笑してから顔をアヂンに戻した。
「アヂン、そなたに命ずる。フタロに四六時中はりつき、あの者がこの戦場で邪魔にならないように動きを制してくれ」
「は!」
 深々と頭を下げたアヂンを心頼もしく見つめながらノーリは知らず知らずため息をついていた。
「邪魔になるならどこかに閉じ込めておけと思うかもしれない。だが、我が妹はあのようにどうにかして戦場に立とうとするのだ。私は王だ。だが同時にあの者の兄だ。妹を傷つけたくない。そなたには非常に難しいことを頼むが、どうかあの者がこの戦を引っかき回さないように常に見張っていてほしいのだ」
「はい! 仰せのままに」
 小気味良く返ってくる言葉にノーリは笑みをひろげた。
「良いのか? あの者は兄の私ですら手を焼くお転婆だぞ」
「陛下。陛下がご命じになられた以上私はその命に従うままです」
 どのような命でもアヂンがノーリの命に従う意思は強固なようだ。この若者を紹介した守備隊長に感謝の気持ちをささげながら、ノーリはアヂンの肩を強く叩いた。
「では命ずる。アヂンよ、我が妹フタロの護衛騎士とする」
「は! 一命にも変えまして!」
 アヂンが再度深々と頭を下げた時、バタバタと騒騒しい足音が高楼を駆け上がって来た。
「私をおいてけぼりにするからこういうことになるのよ! 分かっているの? お兄さま!」
 フタロはそう叫びながら高楼を駆け上がり、そして兄の傍にいる若者に目を止めた。
 美形の男ではない。むしろその鋭い眼光は男たちが好みそうな精悍な顔立ちである。
 だがフタロの興味はそこまでだった。
 アヂンのことにはそれ以上関心を持たずフタロはまっすぐ自分の兄へと向かう。
「戦が始まる前に私は言ったわ。私の武術は並みの男に引けを取らない。馬術に関しては王宮一だと。そのことをよくご存じのお兄さまですら私を戦場に立たせないなら」
 彼女はにっこりと笑う。その笑みは彼女を知らない男が見たら蠱惑的な笑みに見えただろう。
「自分の足で立つまでよ」
「分かった、分かったフタロ。そなたには負けた」
 ノーリは降参と言うように両手をあげた。そしてフタロの瞳を見つめる。
「ここに来た以上、そなたは王女でも私の妹でもない。一軍の将だ。将は必ず上官の命に従わなければならない。これは絶対だ。守れるな」
「もちろんよ!」
 フタロは自身に溢れる笑みで頷く。
「破れば、追放だ。良いな」
「分かっているわよ」
 兄の念押しにフタロはじれったそうに頷く。
「では」
 ノーリはアヂンへと視線をやった。そこで再びフタロの意識がアヂンへと向かう。
「この者をそなたの護衛に付ける。どこへ行く場合もこの者を必ず傍近くに仕えさせておくのだ」
「なっ!」
 兄の言葉にフタロのまなじりがつり上がった。
「私は自分の身ぐらい自分で守れるわ!」
「フタロ、この者はそなたの護衛ではない」
 ノーリの言葉に徐々に王としての冷酷さが混じり始めていた。
「そなたの監視者だ。この者の目は、耳は、そして口はすべて私につながっていると思え」
「お兄さま、私は!」
「これは命令だ。聞けぬのなら……」
 ノーリは厳しく冷たい瞳をフタロへ向けた。
 フタロはその瞳に押されたように押し黙る。そしてしぶしぶ頷く。
「分かりました。でも、まさか……」
 フタロがアヂンを忌わしそうにちらりと視線を走らせながら、訴えるように兄を振り仰ぐ。
 その表情にノーリは破顔した。
「分かっておる。寝所までは忍ばせぬ。だが、この者の目がいつでも光っておることを忘れるな。良いな」
 そう笑いながらノーリは言い、フタロの肩を軽く叩き、続いてアヂンの肩にしっかと手を置いてから、高楼を降りて行った。
 あとに残されたフタロは胡散臭そうにアヂンを見つめ続けた。
 それから気に入らなさそうにフンと鼻を鳴らした。
「せいぜい頑張りなさい」
 そう言ってから足音高く高楼を降りて行く。その足音にアヂンはまるで影のように付き従った。

(続きませんよ)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

これは私が見た夢(妄想ではなく、本当に寝ていて見た夢)の一部です。
何に影響されたか丸わかりですね。
レ/ッ/ド/・/ク/リ/フ/の尚/香、かっこいいです。
三/国/志/(演義)一の美人で有名な小/喬より美人に見えるって、何事!?
史実通り劉/備と結婚して欲しいけど、なんか孔/明とくっつきそうな雰囲気です。

夢はこの後、戦場で勝手に暴走するフタロとそれを何とか御するアヂン、恋の要素まったく無しな状態で続きます。
二人はずっとツン状態で、最後の最後でデレってビックリしました。(お前の夢だろうに)
フタロの最後の決め言葉が。
「なんで今なの。もっと早く知っていれば、もっと違ったのに。なんで、今日帰るって時に」
でした。
タウバーン国
 主人公たちが暮らす国。大陸のど真ん中にある国のため、戦争が起これば戦場と化す危険が大きい。
そのため、巧みな外交バランスが必要。前王のとき、見事なバランスで戦争を一度も経験しなかった。(50年くらい)
 だが、そのせいで諸外国からは変節の激しい信用のおけない国と言われ、国民自身も戦争をしないのが当たり前という風潮ができている。また、前王の時に外交を担当していた貴族たちが派閥化し、派閥間の闘争で現在の政治は終始している。もちろん、現国王の存在はあって無きがごとくのお飾りのもの。
 貧富の差は非常に激しく、さらに身分に応じて職業も厳しく定められているので、国全体の雰囲気がなんとなく淀んだような空気を持っている。

ラナンシー地区
 王都の南東にある貧民窟。

ジャリーディ・アル・タウバーン
 タウバーン国の若き国王。2年前に「(タウバーン国的には)善王」との誉れ高き父親を亡くし、国王の座に就いた。だが、派閥化された上級貴族たちに政治を壟断され、まったく自分の政治ができないお飾りの国王となっていることに不満を持っている。

シャジャル・アル・アシュジャール
 タウバーン国の宰相。シャイール国派の重臣。事なかれ主義。

サルゥス・アル・ダーイマト
 タウバーン国の大臣。アズラク国派の重臣。経済重視。シャイール国派が現在大勢なので、焦っている。

バッルート・アル・ハダラ
 タウバーン国の大臣。サヤラーン国派の重臣。タウバーン国を軍事大国にしたい。

*他にもいろんな派閥の貴族がいるが、考えるのが面倒……まだ設定していない。

イウサール国
 大陸の南方にある新しい国。国民たちは魔法や人外のものの存在を信じている不思議な国。現在、新しい若い国王の下、急速に力を伸ばしつつある国である。

アーシファ・イウサール
 イウサール国の若き国王。大陸統一の野心があり、それができるのは自分だけという自負もある。
 王位を継いだ時は貴族たちに半ば監禁されて政治を牛耳られていたが、2年前に政治を牛耳っていた貴族たちをすべて粛清して、独裁政治の体制を整えた。以降、破竹の勢いで周辺の小国家を吸収している。
 イウサール国が大陸の大国シャイール国と戦うにはタウバーン国は通り道なので、タウバーン国としては動向が気になる国王。

ナスィーム
 アーシファに仕える魔術師。人間の何倍もの大きさがある鷹を使い、乗り物にもしている。そのためか、イウサール国の外交官的な役割を担っている。ほとんど国内にいないが、帰ってきたらアーシファが最も彼の意見を尊重するぐらい、アーシファの信頼が厚い。

ラハブ
 アーシファに仕える将軍。アーシファが監禁されている時、アーシファが馬鹿王を演じていると「こんな国王に仕えることができるか!」と謀反を起こした。結局、それがアーシファの演技だと気付き、謀反の兵をそのまま政治を牛耳っている貴族たちを粛正する兵へと変えた。

マーイ
 アーシファに仕える宰相。馬鹿王を演じているアーシファに処刑されることを覚悟で諌めた。その気概を買われ、政治を牛耳っている貴族粛清の企画立案をアーシファに任される。
 法制度に詳しく、アーシファの独裁体制を整えたのも彼である。

シャイール国
 大陸の北にある大国。現在、大陸の覇権国を自負している。
 一応、タウバーン国の同盟国。が、シャイール国はタウバーン国を信じていないし、タウバーン国もシャイール国を信じていない。タウバーン国的には、ここと同盟していないと諸外国が攻め込んでくるから同盟を結んでいるだけ。シャイール国的には、大陸のど真ん中の国タウバーン国が同盟国でないと、何かと不都合だから同盟を結んでいるだけ。あと、タウバーン国は街道の中心地の国なので、経済力がそれなりにあるから、何かと金づるになるからでもある。(同盟国だから戦費を出せ。(タウバーン国が裏切ると)裏切った損害賠償として戦費を出せetc.)
 軍事大国で、身分や階級は戦功で決まる。貧しい者や身分の低い者でも戦功をあげれば出世できるが(現に、現在宰相の位についている者は最下級身分だった)、ともすると軍事優先の政治になりがち。
 飢饉が起こったりなどして経済的に困窮すると戦争を起こして荒稼ぎするという非常に悪い習慣があり、周辺諸国から顰蹙を買っているが、軍事力が強大なので誰も文句が言えていない。
 また、最近軍閥化が起こり、身分の低い者が出世できにくい状況になりつつある。

アズラク国
 大陸の東にある国。シャイール国に次いで大きな国。海に面しており、海洋貿易でかなり儲かっている。シャイール国の仮想敵国にして同盟国。タウバーン国とはゆるい同盟関係にある。
 戦争はからっきしダメで、いつも負けて帰ってくるが、その後脅威の経済力で盛り返す。海洋貿易で西方諸国や南方大陸の国々と交易があり、そのため非常に開放的な国。来るもの拒まず、去るもの追わずの風潮が国全体を覆っている。
 シャイール国とは気質的に合わないらしく、同盟を結んでは戦争をするを繰り返している。現在は一応シャイール国と同盟を結んでいるが、敵の敵は味方とばかりに、イウサール国ともひそかに同盟を結び、大陸の覇権を狙っている。
 侵略戦にはとことん弱いが、国を守る戦いには無茶苦茶強い、大陸一愛国精神の高い国民性である。

サヤラーン国
 大陸の西にある国。シャイール国、アズラク国についで大陸で3番目に大きな国。西方諸国との接点となる国のために、ほぼ西洋のような国。
 現在、西方諸国との戦いに忙しいため、大陸の覇権には興味がない。が、もし西方諸国との戦いが落ち着くと、脅威になるほどの軍事力を抱えている。
 国全体が天然の要害に囲まれ、さらには難攻不落の城壁で守られている、鉄壁の要塞国家。そのため、周辺諸外国からは神秘的な国、あるいは何を考えているか分からない国と考えられている。

カスディール国
 タウバーン国の隣国で友好国。タウバーン国と同じく大陸のど真ん中にあり、シャイール国とサヤラーン国という大国に囲まれている。近年はイウサール国の侵略も気になるところ。サヤラーン国の属国でありながら、タウバーン国を通じてシャイール国とも国交がある。
 現在国王はアンジールという美姫に夢中になっており、国が荒れている。

マルジュ国
 タウバーン国の隣国だが、仲は悪い。タウバーン国と同じく大陸のど真ん中にあり、シャイール国とアズラク国という大国に囲まれている。が、タウバーン国と違い、シャイール国との同盟を破ったことは一度としてない。そのために、何度も滅亡の危機に瀕している。

世界観的には、大陸でさまざまな国が群雄割拠状態。