美容系ポータルサイトに掲載して失敗したこと

 

以前、大手美容系ポータルサイトに

掲載していた時のお話です。

 

Bサイト(仮の名前)は、有名な予約サイトなので、

女性なら一度は使ったことあるかと思います。

 

小さなサロンを大手ポータルサイトに

出すかどうか悩んでいる方のために、

あえて悪かった面を中心にお伝えしますので、

参考にしていただけたら幸いです。

 

大手のサイトに載せれば集客はできる

 

私のサロンでは数年前に、

エステに力を入れていた時期があり、

スタッフの仕事を増やすために

大手ポータルサイト「Bサイト(仮名)」の
有料掲載の申し込みをしました。

 

 

今までサロンのために
広告費をかけたことがなかったし、
それなりの金額を1年縛りで

支払うのには勇気がいりました。

 

小さなサロンを掲載するために、

こんなにお金をかけて、

反応がとれなかったらどうしようかと。

 

ところが、掲載を開始した途端、

なかなかの集客力を発揮したのです。

次々と予約枠が埋まっていき、

「さすが大御所Bサイト!!」

と感動しました。

 

マーケティング分析をしてもらえる

 

毎月Bサイトの営業担当がサロンにきてくれて、

リピーター率、PV、CV、顧客属性などの

分析結果を見ながら戦略を練ってくれました。

周りの競合店はどういうサービスが人気か、
年齢別の人気検索ワード、キーワードの選定、

値段設定、メニュー名、施術時間の長さ、

キャッチーなタイトルのつけ方、

どの写真を使えばいい・・・など。

 

最初のうちは、営業の方がたくさん

アドバイスをしてくれました。

そのおかげで、マーケティングの

勉強にもなりました。

 

掲載後半年過ぎた頃にやる気がなくなる

 

はじめの数か月間は、マーケティングの

反応をみるのが新鮮だったので、

営業から言われたとおりに動いて

順調に売上を伸ばしていきました。

 

同規模の他店と比較して

かなりうまく軌道に乗せられて

いたようです。

 

ところが、1年も経たないうちに、

Bサイトに掲載していることが

嫌になってしまったのです。

 

ショボーンショボーンショボーンショボーンショボーン


嫌になった理由は主に5つ。

  1. 客層があわない
  2. 付加価値が伝わらない
  3. 価格競争をしたくない
  4. リピート率が低い
  5. リアルタイム予約が苦痛

下記がやる気を失った理由です。

 
 

  1.客層があわない


Bサイトからくるお客様の3-4割は、
今まで会ったことがないタイプで
とても困惑しました。

  • 無断でドタキャンをする
  • 平気で遅刻してくる
  • 一言も話さない
  • ずっとスマホをいじっている
  • 要求が激しい

このようなお客様が多数現れたのです。

 

美容院や大手のエステサロンなんかでは

当たり前の光景かもしれないけど、

十数年間サロンをやってきて、

こういうお客様とは初めて接したので、

かなりのショックを受けましたね。

 

割り切って仕事できる人ならいいけど、

私たちには無理でした。

 

  2.付加価値が伝わらない

 

当サロンのターゲットは

「本物を求める大人女性」です。
 

当店の技術力の高さと成果、

お客様にカスタマイズすること、

サロンやセラピストの雰囲気、

会話、おもてなしなど、

全部ひっくるめて当サロンが大好き!

と言ってくださるお客様が

喜んで通われていたのです。

 

ところがBサイトからくるお客様は、

付加価値とかは求めていないようだし、

セラピストの個性とかも

興味がないようでした。

 

他所で受けるのと同じような

特徴のないドライなサービスを

求めている方が多かったのです。

 

気に入った様子を見せたら

何か売り込まれるかもと

警戒していたのかもしれません。

(そんなことしないんだけど)

 

  3.価格競争をしたくない

Bサイトの営業担当からは、

「とにかく値段を下げて」と言われていたので、

最初の頃はフェイシャル60分4500円などと、

激安メニューを打ち出していました。

 

安くすれば集客できるのは当たり前ですが、

値段だけで選んでくるお客様ばかりを

流れ作業的に対応していたら、

スタッフが疲弊してしまい、

やる気が失われてしまったのです。

それで価格を下げるのは

やめたいと申し出たところ、

営業担当が「それじゃ来ませんよ」と断言。

 

確かに価格を上げた途端に

客足はガクンと減りました。

 

それでも価格競争をしてまで

集客したいなどと

思わなくなってしまったのです ショボーン

 

 

長くなったので次に続きます。