女教皇とは「高い知性、直感力、洞察力に優れた人」です。聡明で冷静です。女教皇ですので、女性的な特性も出てきます。彼女はとても真面目で勉強熱心。頭の中で様々なことを考え、受け入れたいと思っています。

女教皇は物事を白黒で分けずに、グレーや中庸な在り方を受け入れる人のカードです。

女教皇の世界観

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地球上では、全ての事柄には二限性(白黒、善悪といった二つの側面)がありますが、女教皇は柱の間に座っています。これは、ニュートラルでいることで、正しい直感と考える力が発揮されるという事を意味しているのです。

 女教皇は私達に、中庸でいる事の大切さを説いてくれているのです。

 女教皇のカードから読みとれる世界・人物像

 白と黒の柱の間に座っている女教皇は、TORAと呼ばれる宇宙の真理の描かれた巻物を持っています。胸にある十字架は、女教皇が処女であり、純粋であることを示しています。

 ですが、後ろには女性性の象徴であるザクロのタペストリー。これは、ピュアで真面目な自分でありながらも、女性性も兼ね備えていることを示し、その奥の水(女性性ならではの感情)と真面目で神秘的な自分とは、薄い幕一枚で仕切られていることを示唆しています。なので、まじめで純粋なだけが女教皇の特徴ではなくて、足元にある月のような女性ならではのヒステリーさ・感情の起伏の激しさ・不安定さをも兼ね備えているということを示しています。

 女教皇は、そういった自分の一面を否定していません。それすら、自分自身を形作る一つだと理解してるのです。そういう風に白と黒を受け入れられる人だからこそ、宇宙の真理を受け取ることができるし、人々の心を癒すこともできるのです。