先月に予約したJAL安全啓発センターに行ってきました。

JALメインテナンスセンター1内にその施設があり、施設内は撮影禁止です。

なので、外観だけ写真載せます。







 

スタッフは入社2年目の方で、入社2年目でチャレンジさせている会社の姿勢として

昨今では入社2年目、3年目でもうチャレンジを認めている会社が増えたと思います。

私が今勤めている会社も、入社3年目でもう新入社員向けOJTを担当している若手社員がいるので、これから将来に向け力をつけていくための第一歩を感じております。

 

今回説明して下さったスタッフの進め方も、とても分かりやすかったです。

説明の進め方はかなり工夫をしているのを感じました。

 

私の場合、群馬県多野郡上野村の「御巣鷹の尾根」に登山に行ったことがあるので、








墜落現場とされた所で今現在昇魂の碑の場所に行ったことがあり、

たくさんの墓標とその横に細やかに流れるスゲノ沢、傾斜35〜40度の険しい山のことを思い出しながら、

スタッフの話でより詳しい状況を知ることができました。

(後部側のスゲノ沢あたりで発見された約200体のご遺体が密集していたとか)

 

展示された垂直尾翼の実物も目にしました。

本当に吹き飛んで崩れ落ちた感じでした。

事故の衝撃で歪んだ座席(2人席2組と3人席1組)から、想像を絶する破損状況を感じました。

ここでは言葉でこれ以上表現するのを避けたいと思いますが、衝撃がかなりすごかったと。。。

 

また昨今の慰霊登山で発見されたライフジャケット、酸素マスク(ニュースで見たことがあります)、エンジンも展示されておりました。

 

説明終了後は自由見学と自由閲覧でしたが、10分強しかなかったので、文献を見る時間やパネル動画を見る時間をもう少し欲しかったです。

 

こういう見学を通じて、破壊された遺品の展示がここまでできたことに

改めて事故を風化させていけないことを痛感しています。

 

また、過去にもいくつか公共交通機関による事故がありましたが、

ここまで破損品やご遺族からの遺品を展示しているところはないです。

この施設の設立に関わったのが、私が昔航空機事故に関する文献を読んでいた時に、一番読んでいた柳田邦男氏とのことでまずはその事実にびっくりでした。

かつ同氏が安全アドバイザーリーグループの座長を務め、他のメンバーと共に安全啓発センター設立を発案したことにもびっくりでした。

 

この機会に得たことを活かして、

後生にどのように伝えていくべきか

私も考えていきたいと思います。


ここでスタッフの説明と事故後の改善策をまとめました。

・過去に発生したB747の胴体(下部分)破損事故(アンカレッジで発生、怪我人なし)でボーイングの修理を立ち合いなしで行った結果、機体は修理成功の末その後も活躍した。このような出来事があったためにJALはしりもち事故を起こしてしまったJA8119の隔壁の修理をボーイング社に対し立ち合いなしで任せっきりにしてしまったために、実際に修理すべき箇所が正しく修理されていなかった事実が発生してしまった。修理の際は必ず立ち会うことが大事である。

・圧力隔壁の破損からの空圧が整備用の窓部分が空いていたためにそこを通り抜けてしまったため圧力が起きてしまい、垂直尾翼の破壊に至ってしまったため、現在は油圧装置の配置替え(全ての油圧が破壊されないような回線配置を施すこと)、及び窓部分は閉じての設計に変更された。


メーデーというドキュメンタリー番組でも

航空機事故の大半が

整備ミスやヒューマンエラーを挙げていたことを思い出しました。

大きな事故の発生原因を知ることにより、

教訓を得ることが大事だと思います。

忘れたいと思いますけれど。。。

 

私も運転時は相手の酷い行動に対しては相手にしないようにしたいと思います。

(個人的な反省)