A君が自信ありげに私に言ってきました。
ふっ、何を寝ぼけたことを…
私は始めそう思っていたのですが、理由を聞いているうちにその言葉が腑に落ちるようになりました。
A君は勉強をしているときも、ご飯を食べているときも、遊んでいるときも
常に周りをキョロキョロ見渡しながら観察をしているようです。
そして
─あ、あの人今困ってるなぁ
─この人は楽しんでるなぁ
─何か悩んでんねやろなぁ
と、一人ひとりの心の中を想像し、空いた時間に困った人に声をかけにいったりするみたいです。
なるほど…
A君の様子を振り返ると、確かに周りの子によく声をかけて元気づけようとしている姿が多かったように思います。
やっぱり生徒って観察するんですね。
しかもその観察力や、そのために張っているアンテナの感度は、私なんかとは比べものにならないほど、恐ろしく高いと思います。
おそらく、こういう風に観察し、心の中を想像しているのは他の生徒も同じだと思います。
今私は、生徒たちのアンテナの前では、どんな人物として映っているのか…
A君がそうやって観察するのはなぜか…
また、「俺オーラが見えんねん」と観察していることをA君が私に伝えてきたのはなぜなのか…
そんなことを考えるきっかけになったA君との話でした。
また簡単には答えが出せないような問いを…。
夜寝られへんかったらどうしてくれんねん!!笑