知誠館では、毎週金曜日の19時から、「思考」のワークショップという講座を実施しています。
また、毎日の学習の中でワークショップ形式のゼミも実施しています。
こういう取組は、桜井先生が来てから始まった流れなのですが
昨年私がブログに書き続けていたように、面白いんです。
今まで学校でしてこなかったような学び方をしているなぁとつくづく思います。
参加者一人ひとりが自分で問いを立てて、それをみんなで一緒に考える…
答えのない問いをああでもないこうでもないと考え続ける時間は、私にとってとても新鮮でした。
それはおそらく生徒も同じだったと思います。
特に知誠館の生徒は、「不登校」という状況やその背景にある家族や学校、社会のことについて、驚くほど問いと自分なりの考えを持っています。
それを誰かに話す経験が今まであまりなかったからかはわかりませんが、もうしゃべるしゃべる…。どんだけしゃべったら気すむねん!とつっこみたくなるくらいでした。笑
そんなワークショップ形式の講座を、塾のほうでもこの4月からやり始めました。
ですが、私の力不足ゆえ、中学生たちはなかなかのってきません…。
人が違うと、場の雰囲気も変わるのは当然ですが、それにしても重たーい空気がいつも流れてしまいます。
桜井先生のようにできないのはわかっていましたが、本当は面白いと感じるかもしれないのに、その芽を私がつぶしているような気がして、正直結構悩んでいました。
そんな時に、桜井先生がこんなことを言ってくれました
─まぁ理想はいろんな意見が出てきたときに、共通する本質的なものをこちらが言葉を変えて返すことなんやけど、難しいよな。
確かに、桜井先生のワークショップで私は
「そうそう!俺が言いたかったんそれ!」
とか
「え、俺そんな本質的なことを言ってたんや!」
となった経験があります。
なるほど!それをしたらいいんや!
と思ったんですが、これが一番難しいんです。笑
なので、ワークショップをしきっていくことに関しては今も悩み続けています。
ですが…
このことって知誠館の生徒との関わりの中で自分がしようとしていることと全く同じだなーということを思いました。
生徒からの相談や、何気ない会話から言いたいことを聞くとき
「○○の言いたいことってこういうことちゃうん?」
と言葉を変えて返したり
「今~な状態でしんどいんか」
と状況を確認してみたり
「それって実はこういうことなんちゃう?」
と視点をずらしてとらえなおしてみたり…
さっき書いた桜井先生の意識してることと同じことを自分はしようとはしているな、と思えたんです。
こういうことを思うとき、知誠館は全然別の状況やのに、やっていることの本質は変わらない場所なのかな?と考えます。
まぁ、そういう風に自分が勝手に編集しているだけなのかもしれませんが…笑
とにかく、自分の課題は山積みですが、やっていることの本質は見失わないように日々の日常を過ごしていきたいと思った次第です。
明後日からもがんばろー