人との関わり方がわからん… | 不登校・ひきこもり 京都・亀岡 認定フリースクール アウラ学びの森 知誠館

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みなさんが探しておられる、不登校やひきこもりの解決につながるヒントが見つかるかも…。

もうすぐ卒業式なので、現在送辞作りをしていることは以前書かせていただきました。
今一緒に考えてくれているのは、A君という高校2年生の男の子です。






A君はここに来てまだ2ヶ月くらいなんですが、みんなに送辞作って読んでみぃへん?と誘ってみたところ、「俺やるわ、やりたい」と言ってくれました。






正直、意外でした。
人前に立って何かするのは苦手だと言っていたし、まだ来て間もないし、やりたくないと思っていたんです。






とりあえず、この前みんなで話し合った内容をまとめたものを見せて、みんなの意見をどうやって文章にするかを一緒に考えました。

─とりあえずA君の書きたいように書いてみてや。箇条書きでもいいし、好きなようにしたまえ。
─えー、むずかしいってー…。でもまぁやってみるわ。

こんなやりとりをした後、しばらくしてA君の書いたものを見てみると…








─僕が送辞を読みたいと思ったのには、理由があります。

と書いていました。







面白そうだなと思ったので、その理由についていろいろと聞いてみると
A君が語り始めました。








中学校のときに、仲の良かった友達とケンカをした。
自分はじゃれてたつもりで、相手をいじっていたけど、相手は傷ついていた。
また別の友達もできたけど、その子たちとは合わなかった。
でも、合わないとは言えなかった。
誰かと関わるときに、自分が無意識に傷つけているかもしれないと不安になった。
その不安から、人との関わり方がわからなくなった。







ポツリポツリと、流暢ではないけど、A君が過去を振り返りながら話してくれたんです。
これに、スクールカーストが絡んでくるので、A君の状況はかなり複雑であったことがわかりました。






A君はもともと、「不登校になった理由がわからん…」
と言っていたんですが、そこにはちゃんとした彼なりの理由がありました。







送辞を作るにあたって、自分のことを振り返る機会を得ることによって、自分なりの意味づけをする作業が始まったのかもしれません。







そして、A君が送辞を読む理由。
それは、人との関わり方がわからなかった自分に、関わってくれた卒業生や今のメンバーに感謝しているからだそうです。
もう一度、人と関わることの楽しさを知ることができた。だからこそ、送辞を読むことにも挑戦しようという自信がついた。とA君は書いていました。






私は、こうしてA君が送辞を考えている事、A君が送辞を読むということ自体が、みんなへの感謝を伝えることになるんじゃないかと思いました。






「送辞を作る」という作業を通して、日ごろの何気ない「関わる」という行為の大切さを改めて教えてもらったような気がします。
送辞とか、堅苦しいし、本音で言ってる感じがしないので、私自身あまり作るのに乗り気ではなかったんですが、今回は面白いなぁと思ってできそうです。




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