知誠館では、年4回ラウンドテーブルという企画をおこなっています。
「支援者の学び」を目指してスタートしたこの企画は、塾長が知誠館の生徒のエピソードを紹介し、集まった人たちがそのエピソードについて自由に議論し合うという形式をとっています。
この場でのルールは2つ
①肩書きを外して個人として参加する
②「当たり前」のことを問い直す
参加した人たちが、それぞれの視点から議論することで、文脈を重ね合わせ、「今、ここ」で大きな文脈を作っていく。
感覚としてはそんな感じだと私は捉えています。
ラウンドテーブルをスタートして4年が経ちました。
その場を形成する人たちの色が移り変わりながら、当事者や支援者という肩書きを取っ払って「当たり前」を問い直し続けたひとつの集大成が、昨年の春におこなった「公開ラウンドテーブル」です。
5年目になる今年、ラウンドテーブルはさらなる変化の時を迎えています。
それは、参加者が「教育」や「心理」という枠組みを超えて集まっているということ。
今回は「元盲導犬のトレーナー(現ECC講師)」や「自動車整備会社の社長」、「紙芝居屋さん」など実に多様な人が集まってくださいました。
テーマは
「与え、与えられる経験(支援)」から「自ら創り出す経験(プロジェクト)」へ
です。
そのために今回は先ほど紹介した「公開ラウンドテーブル」を企画した生徒3人を登壇者に招き、その時の振り返りをおこないました。
映像や生徒たちへのインタビューで、「公開ラウンドテーブル」を振り返っていくと
・生徒たちにとってどんな意味があったのか?
・「不登校」をめぐる様々な社会に対してどんな意味があったのか?
・それらを終えた今、この場がどんな意味をもつのか?
そういったものが浮かび上がってきたように思います。
私が1番感じたのは、生徒たちがいつもより楽しそうに議論しているということでした。
もしかすると生徒たちは、自分たちを「教育」や「心理」の枠組みで捉えられることに飽き飽きしていたのかもしれません。
もっと色んな人に自分たちの物語を語りたい
そしてそれについて議論したい
そんな印象を受けました。
ラウンドテーブルは今年、「ラウンドテーブル」という場そのものを問い直すことになりそうです。
「教育」や「心理」といった枠組みだけで閉塞していては、安定はしますが変容はしないのではないでしょうか。
新しい出会いを糧に、枠組みを大きく大きく外していくことが必要だと感じた1日でした。
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