本当は文章のつくり方(それも動詞を使ったソレ)を早く説明したいのですが…

もう少しお待ちください。

 

この前まで「A(名詞)のB(名詞)」という単語のつくり方を説明してきました。

その1

その2の1

その2の2

その2の3

その2の4

 

で、「名詞」の部分が「人称代名詞」の場合について説明します。

つまり「私のA(名詞)」「あなたのB(名詞)」「あの人のC(名詞)」というふうに。

 

ちょいと面倒になるので、今回は「私」についてだけ。

それで終わるのでは練習にならないので、少しそれを使って文章を作ってみましょう。

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「私」はmaiN(マィん)。男女共通。

 

「私の~」という形は、基本形は meeraa(メーラー)です

後ろに来る単語が男性名詞単数形の場合はこの形です。

「AのB」で説明したように、「Aの」の後に来るBの名詞の性と数によって、「Aの」の語尾が変わります。

Bが男性名詞単数の場合は meeraa(メーラー)

Bが男性名詞複数の場合は meeree(メーレー)

Bが女性名詞の場合(単複同形) meerii(メーリー)

 

meeraaの例文

1.

「名前」は naam(ナーム)、男性名詞単数形なので、

 

「私の名前」は meeraa naam です。

 

「私の名前は〇〇です」という言い方をご存知の方は沢山いらっしゃるでしょう。

meeraa naam 〇〇 hai

(メーラー・ナーム 〇〇 ハィ)

 

私の名前はアーイシャです

ll

meeraa naam AISHA hai

(メーラー・ナーム・アーイシャ・ハィ)

 

2.

「家」はgHar(ガル)。

「これは私の家です」は、

これ:yeh(イェ)

私の家:meeraa gHar(メーラー・ガル)で、

 

yeh meeraa gHar hai

(イェ・メーラー・ガル・ハィ)

 

3.

「一緒」という意味の saatH(サートゥ)は男性名詞。

これに meeraa をつけた meeraa saatH は「私の味方」という意味になり、

 

「私の味方をする」「私に同調する」は meeraa saatH deenaa(メーラー・サートゥ・デーナー)となります。

 

勿論「Aの味方をする」ならば以前の「AのB」の方法で、A ka saatH deenaa です。

但し、「Aは私の味方です」という場合も直訳の A meeraa saatH hai ではなく、「Aは私の味方をする」で表現します。

 

meeriiの例文

1.

「私の~」の後に女性名詞が来る時は meerii(メーリー)

旦那さんや親、あるいは同性の親族・知人などに

 

meerii jaan(メーリー・ジャーン)

と呼ばれた事のある人は結構いるのではないでしょうか?(^^)

jaan は「命」という意味で女性名詞なので、meerii を使って、meerii jaan。

「マイ・スイートハート」というニュアンスでしょうか。

 

2.

「見る(動詞)」は deekHnaa(デークナー)で、同輩に「見ろ」と言うならば、このまま deekHnaaを使っても構いませんし、相手に丁寧に「見てください」と言うならば、語尾の naa を iyee(イェ―)に変えて deekHiyee(デーキイェー)。

あぁ、命令形も早く説明したい…

 

単独では熟語以外には使われないのですが、tarf(タルフ・タラフ:向き、方向)は女性名詞。

「私の方」は、tarf が女性名詞なので、meeriitarf で meerii tarf

 

「私の方を見て」は

 meerii tarf deeKhnaa(同輩の場合)

(メーリー・タルフ・デークナー)

 

「私の方を見てください」は 

meerii tarf deekHiyee(丁寧に言う場合)

(メーリー・タルフ・デーキイェー)

 

3.

これも単独で使う言い方は限られているのですが、tarah(タラ:様子)は女性名詞。

 

「私のように」は meeriitarah meerii tarah

 

「私のようにやって」は 

meerii tarah karnaa(同輩の場合)

(メーリー・タラ・カルナー)

 

「私のようにやってください」は 

meerii tarah kiijynee(丁寧に言う場合※)

(メーリー・タラ・キージェー)

※ kiijyee(キージェー):karnaaは例外的語尾変化をします

 

4.

余裕があれば、冗談で(いや、本気でも)使えます。

誰かが花を見て「なんて美しいんだ(kitnaa haseen / khuubsuurat hai)」と言ったら、「私(僕)みたいに?(meerii tarah?:メーリー・タラ?)」と言ってみるとかね。

 

meeree の例文

1.

「私の~」の後に男性名詞複数形が来る時は meeree(メーレー)

 

「これらは私の子供(複数)です」は、男性名詞単数形 bachchaa(バッチャー:子供)を複数にしたbachchee meeree を付けて

 

yeh meeree bachchee haiN

(イェ・メーレー・バッチェー・ハィん)

 

2.

複数の男性(女性が含まれていてもいい)だけでなく、単独の男性を尊敬して扱う時には、男性複数形として扱います。

 

「兄弟」はbHaaii(バーイー)、勿論男性名詞です。語尾がa や aa でない男性名詞なので、複数形も同じ形で bHaaii です。

 

もし誰かが1人の男性を指して「これは私のbHaiiです」と言う時。

yeh meeree bhaii haiN と言ったら、その男性はその人の「兄」です。一人を指しているのに複数形で表現しているのは、尊敬の念を込めているからです。

 

かといって、

yeh meeraa bHaii hai と、bHaaii を単数で表現したからといって「弟」であるとは言い切れませんが…(^^;)

 

4.

meeraa の項で出てきた saatH。

これは複数形ではないのですが…「A(名詞) ke saatH」で「Aと共に」「Aと一緒に」という意味になります。

 

なので、「私と一緒に」ならば、meeree saatH (メーレー・サートゥ)となります。

 

「Aは私と一緒にいる」は 

A meeree saatH hai(複数或いは尊敬を込めるならば haiN)

(A メーレー・サートゥ・ハィ / ハィん)

 

5.

「側(そば)に」という意味の単語(副詞)、 paas(パース)

 

「Aのそばに」は A ke paas(A ケ・パース)

「私のそばに」は meeree paas(メーレー・パース)

 

「私のそばに来て(座って)」は 

meeree paas aanaa(baiTHnaa)

(メーレー・パース・アーナー / バィティイェー)

 

「私のそばに来てください(座ってください)」は meeree paas aaiyee(baiTHnaa)

(メーレー・パース・アーイェー / バィティイェー)

 

さて。

今回説明自体は「私の~」だけだったのに、例文でいろいろ詰め込みました。

「私の~」や「Aの~」だけでなく他の代名詞や名詞の所有格(~の)に付けて意味を持つ単語の説明もしました。

「~の方に(~ ki tarf)」

「~のように(~ ki tarah)」

 

「~と一緒に(~ ke saatH)」

「~のそばに(~ ke paas)」

 

そして、もうひとふんばり。

最後の「~のそばに(~ ke paas)」を使った「A ke paas 〇〇 hai」で、

 

「Aのそばに〇〇がある(いる)」だけでなく、

「Aは〇〇を持っている」という意味にもなります。

 

たとえば。

meeree paas kitaab hai

(メーレー・パース・キターブ・ハィ)

 

ならば(kitaab:本 / 女性名詞)

私のそばに 本が ある

私は 本を 持っている

 

という意味になります。

勿論今までと同じく、「文脈によって意味が分かり」ます。

 

でね。

本当はこの「~ ke paas 〇〇 hai」でもう少し説明が続くのですが(ウルドゥーの教科書ではいっぺんにする)、今回はここまで。

 

次回は「残りの説明」をします、インシャーアッラー。

今回の「私の~」を使っていろんな文を作ってみてください。