6/21が「国際ヨガデー】ということで、ヨガに関わる座学を少しお話ししたいと思います✨

インドの神話にはたくさんの神が出てきます。
以前ゾウの顔をした多くの人に愛され馴染みのある「ガネーシャ」について書いたことがあるので、今回は女神「ラクシュミー」についてお伝えします💕

ラクシュミー女神は、仏教では吉祥天女として伝わる、富と美と幸運を司るヒンドゥーの神様です。彼女の手からは、金貨が溢れ出ているように、現世利益を追い求める多くの信者から崇拝されています。宇宙を維持するヒンドゥー教三大神のひとり・ヴィシュヌ神の妃として知られるラクシュミー女神は、一方では目には見えない心の豊かさを授ける女神でもあります。努力を怠る怠惰な人々、物質的な豊かさのみを追い求める人々は、彼女の理想ではありません。

現代では、多くの人々が、ラクシュミー女神を崇拝するようになりましたが、彼女から好かれている信者はごく僅かであるといわれます。

ラクシュミー女神には、4本の腕があり、それぞれの腕は、ダルマ(正義)、アルタ(富)、カーマ(願望)、そしてモークシャ(解脱)を意味します。彼女の本質は、人々の願望に応じた物質的な豊かさを与え、それによって人々を解脱へと導くことです。解脱とは悟りを開くことです。


✨誰しもの持つ天命や使命とも説明されるダルマ、法。

私たちの誰もが、他の人にはない特有の使命をもって生まれてきたと言われます。意味を持って生まれてきたことになります。

ヨガの教えでは、他人の役割を完璧に全うするよりも、自分の役割を未熟でいいからこなすことが自分のダルマを果たすことだと言います。隣の芝生は青く見えるという諺がありますが、隣の芝生をきれいに刈るのではなく、大変でもうまく刈れなくても自分の家の芝生を刈るのが自分の役割だということになります。


✨豊かさや繁栄、衣食住の安全とも言われるアルタ、富。

私たちは、自分の使命を果たしながら、豊かさや繁栄を手にするのが人生の目的の1つと言います。だからこそ、富を司る女神ラクシュミーが人々をサポートしているのです。私たちの年齢や状況に応じて願いを叶えると言われています。


✨欲望とも訳されるカーマ、愛。

人は愛されたい、愛したいという欲求を持つものです。また、自然界も、私たちに愛を求めます。私たちが自分を愛するのはもちろん、人を愛し、自然を愛し、喜ばせるのも、みんなに共通の天命の1つと言われます。


✨解脱や究極の自由と訳されるモクシャ、悟り。人間の神経系統は、動物たちのそれとは違って、神聖な仕組みになっており、誰しもが悟りを得る可能性をもっていると言われます。内なる神を悟るために、人生があるのだとも言います。欲望や愛を究極の自由へと向かわせていくことで、より進化を促します。


そんな深い意味のあるインドの神々たち。

私はどこで誰にもらったのか忘れたのですが、このラクシュミーのカードを持っています。

だからなのか身近に感じて、とても好きな女神です💓