豊かな人生を送ることをほとんどの人が願っている。「豊か」とはいったいどういうことだろうか。

 

 

実は豊かな人生を願っている人であっても、「豊か」とは何かという定義をしっかりできている人は多くはない。身近な人に「豊か」になりたいか、と聞けば、ほとんど「そうだ」と答えるだろう。だが、「では豊かとはどういうことか」と聞けば、あいまいな返答しかもたらされないだろう。豊かな人生を送りたいのに、豊かではないと感じている人が多いのはこういうところにある。

 

 

なんとなく「豊か」ってこんなことというイメージは持っているだろうが、事細かに何かを聞いてもすぐには出てこない。細かく出てこないということは、イメージが明確ではないということだ。明確にイメージできないことは実現できない。これは昔から言われ続けていることだ。だから「豊か」になりたければ、「豊か」とはどういった状態かを細かく説明できるようになれば良い。実に簡単だ。

 

 

どんな仕事をしていて、どんな収入を得ていて、どんな生活を送っていて、どんな所に住んでいて、どんなものを持っていて、どんな感情で過ごしているのか。こういったことを明確にイメージすればするほど、そこに自分の意識がフォーカスされる。人間はフォーカスされたことに対して意識的に反応するようにできている。細かく明確にイメージできていなければ、何も自分の意識に上ってこないから、ただ何となくだらだらと過ごすことになってしまう。それでは時間をただ浪費しているだけで、「豊か」さにはたどり着くことができない。

 

 

まずはしっかりと「豊か」な人生とはどういった人生であるのかを自分なりにイメージすることだ。今の自分にとっての「豊か」な状態で全く構わない。時間の経過や知識、経験によって、イメージそのものが変わっていくことになる。れはそれで問題ない。何もイメージ持たずに時間をただ過ぎ去らせていくことはもったいない。だらだら過ごすことこそ「豊か」なことだとイメージしている人以外は、明確に詳細に「豊か」な自分の状態をイメージしよう。もし物欲が先行してしまうのであれば、それはそれで構わない。どんなものが欲しいのかをイメージしよう。そして、それを得るためにはどれだけの収入が必要となるのか。その収入を得るためには、どんな仕事をしているのか。その仕事ができる人物になるには、自分は何をすればよいのか。逆算して考えられるだけ考えよう。

 

 

今すぐ答えに結びつかなくても一向に問題はない。そこにフォーカスして考え続けていると、そのうち自分の意識に引っかかるものが出てくる。それをチャンスと考えて行動に移すことが大事。とはいえ、非合法なことや人任せになってしまうことはやめておこう。自分でコントロールできる範囲で実行しよう。チームを作ることは構わない。チーム一丸となって達成するイメージが作れて、チームメンバーも明確にイメージできるようであれば、実行しよう。

 

 

「豊か」な人生を送るには、まずはイメージできるかが大事。