本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え」——日本で300万部以上を売り上げた、日本人著者によるお金の名著です。

著者自身が若い頃に出会ったユダヤ人の大富豪・ゲラー氏から学んだ「お金と幸せの法則」を、物語形式で伝えた一冊。

改めて読み直して、「この本が伝えたかった本当のメッセージ」が見えてきました。


■ この本の核心は「お金=幸せではない」

タイトルだけ見ると「お金持ちになる方法の本」と思われがちですが、本書の核心はそこではありません。

「お金は大切だ。でも、お金だけを追い求めても幸せにはなれない」

ゲラー氏が繰り返し語るのは、この一点です。

お金は「幸せを実現するためのツール」であって、「目的」ではない。お金を追いかけている人は、いくら稼いでも満たされない——これが本書の出発点にある哲学です。


■「好きなことで稼ぐ」の本質

本書の中で最も響いたのは、「好きなことで稼ぐ人が最も豊かになる」という主張です。

これはよく聞く言葉ですが、ゲラー氏の解説は深い。

好きなことをしている人は、苦しくても続けられる。質が上がる。評判が広がる。結果としてお金もついてくる——これが「好きなことで稼ぐ」の正しいメカニズムです。

「好きなことをしていれば稼げる」という単純な話ではなく、「好きなことに全力を注ぐ姿勢が、長期的に最も高いリターンをもたらす」という話です。


■「お金のブロック」という概念

本書が日本人に刺さった理由のひとつが、「お金のブロック」という概念の説明です。

多くの日本人は、無意識のうちに「お金=汚い」「お金持ち=悪い人」という刷り込みを持っています。

このブロックがある限り、お金を引き寄せる行動が取れない。まず「お金への抵抗感」を手放すことが、豊かさへの第一歩だとゲラー氏は言います。

「借金」という言葉を見るだけで不安になる人へ」でも書いたように、お金への感情的な反応が、思考停止を生んでいることがあります。


■ 日本人著者だから届く言葉

海外の著者が書いたお金の本は、文化的な背景の違いから「自分には合わない」と感じることがあります。

本田健さんの本が多くの日本人に読まれ続けている理由は、日本人の感覚・価値観に寄り添いながら、普遍的なお金の原則を伝えているからだと思います。

まだ読んだことがない方に、特におすすめしたい一冊です。


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