ルカによる福音
〔そのとき、〕11・14イエスは悪霊を追い出しておられたが、それは口を利けなくする悪霊であった。悪霊が出て行くと、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は驚嘆した。15しかし、中には、「あの男は悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出している」と言う者や、16イエスを試そうとして、天からのしるしを求める者がいた。17しかし、イエスは彼らの心を見抜いて言われた。「内輪で争えば、どんな国でも荒れ果て、家は重なり合って倒れてしまう。18あなたたちは、わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出していると言うけれども、サタンが内輪もめすれば、どうしてその国は成り立って行くだろうか。19わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。20しかし、わたしが神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ。21強い人が武装して自分の屋敷を守っているときには、その持ち物は安全である。22しかし、もっと強い者が襲って来てこの人に勝つと、頼みの武具をすべて奪い取り、分捕り品を分配する。23わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散らしている。」

 イエスが悪霊を追い出していると、「あの男は悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出している」とイエスを誹謗中傷する人がいました。
 彼らに対し、イエスは「わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何の力で追い出すのか。」と反論します。
 イエスの言葉で、「悪魔払い」は、イエスを誹謗中傷する人々もやっていたことが分かります。
 イエスは病気癒やしや悪魔払いをした後、「あなたの信仰があなたを救った」と告げますが、イエスの反対者たちは悪魔払いの後で、「わたしがあなたを救った」と言い、何らかの対価を得ていたのかもしれないと思います。
彼 らは自分たちの商売が、イエスによって邪魔されると思って誹謗中傷をしたのかもしれないと思います。
 

マタイによる福音
 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕5・17「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。18はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない。19だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、そうするようにと人に教える者は、天の国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、それを守り、そうするように教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる。」

 イエスは律法や預言者を「廃止するためではなく、完成するため」に来たと言われます。
 イエスが律法学者たちやファリサイ派の人々を論破するのを見た弟子たちは、律法や預言者の教えに従う必要はないと誤解した人もいたかも知れません。
 イエスが律法の教えを説き明かし、それを形式的に守るのではなく、その意図を汲み取り、生きるように弟子に促します。
 

ルカによる福音
〔そのとき、〕1・26天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。27ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。28天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」29マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。30すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。31あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。32その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。33彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」34マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」35天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。36あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。37神にできないことは何一つない。」38マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。

 天使ガブリエルがマリアに受胎告知をする場面を、多くの画家が描いています。
 「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」とガブリエルは言いますが、マリアの立場から考えれば、全く想定外の出来事だと言わざるを得ません。
 マリアは最終的に、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」と天使に答えます。
 マリアはそれまでの自分の生き方を捨て、天使の言葉どおりの生き方をすることになります。
 ビートルズの”Let it be”は、「あるがままになさい」と訳されていますが、マリアの” Let it be to me according to your word."から取られています。
 

 自分の野心や計画を捨て、神のみことばに忠実に生きることが、聖母の知恵です。

神のお告げについては、女子パウロ会ホームページをごらんください。
https://www.pauline.or.jp/calendariocappella/cycle0/sol_0325.php