マルコによる福音

 〔そのとき、〕12・18復活はないと言っているサドカイ派の人々が、イエスのところへ来て尋ねた。19「先生、モーセはわたしたちのために書いています。『ある人の兄が死に、妻を後に残して子がない場合、その弟は兄嫁と結婚して、兄の跡継ぎをもうけねばならない』と。20ところで、七人の兄弟がいました。長男が妻を迎えましたが、跡継ぎを残さないで死にました。21次男がその女を妻にしましたが、跡継ぎを残さないで死に、三男も同様でした。22こうして、七人とも跡継ぎを残しませんでした。最後にその女も死にました。23復活の時、彼らが復活すると、その女はだれの妻になるのでしょうか。七人ともその女を妻にしたのです。」24イエスは言われた。「あなたたちは聖書も神の力も知らないから、そんな思い違いをしているのではないか。25死者の中から復活するときには、めとることも嫁ぐこともなく、天使のようになるのだ。26死者が復活することについては、モーセの書の『柴』の個所で、神がモーセにどう言われたか、読んだことがないのか。『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』とあるではないか。27神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。あなたたちは大変な思い違いをしている。」

 

 旧約聖書の『申命記』25章5節から10節には子を残さずに夫が死亡した場合、その未亡人は夫の兄弟(義兄・義弟)と結婚し、故人の家系と財産を存続させる義務が規定されていました。この規定には、土地の相続権を失う未亡人を保護し、夫の血筋(名)を絶やさないための社会保障的な意味合いがありました。

 復活を否定するサドカイ派の人はこの規定を持ち出し、復活が現実的ではないことを示そうとしました。

 イエスは「死者の中から復活するときには、めとることも嫁ぐこともなく、天使のようになるのだ。」と答えます。

 『申命記』の規定は地上で家系を絶やさないための規定であり、天では必要ではありません。

 この問答を通じて、イエスは地上の慣習や人間的な関係性(結婚制度など)を越えた、全く新しい永遠の生命と復活の次元があることを示しました。

 

 聖カロロ・ルワンガと同志殉教者については女子パウロ会ホームページをごらんください。

https://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=060301