ヨハネによる福音

 〔そのとき、弟子たちはイエスに言った。〕16・29「今は、はっきりとお話しになり、少しもたとえを用いられません。30あなたが何でもご存じで、だれもお尋ねする必要のないことが、今、分かりました。これによって、あなたが神のもとから来られたと、わたしたちは信じます。」31イエスはお答えになった。「今ようやく、信じるようになったのか。32だが、あなたがたが散らされて自分の家に帰ってしまい、わたしをひとりきりにする時が来る。いや、既に来ている。しかし、わたしはひとりではない。父が、共にいてくださるからだ。33これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」

 

 ヨハネ福音書13章半ばから始まったイエスの告別説教の終わりの部分です。

 イエスは「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」と言いますが、この言葉は迫害を受けるキリスト教徒たちにとってどれほど大きな慰めになったでしょうか。

 弟子たちは苦難の中で、「わたしはひとりではない。世に打ち勝ったイエスが共にいてくださる」と信じました。