ルカによる福音

 〔そのとき、イエスは、ナザレの会堂で人々に言われた。〕4・24「はっきり言っておく。預言者は、自分の故郷では歓迎されないものだ。25確かに言っておく。エリヤの時代に三年六か月の間、雨が降らず、その地方一帯に大飢饉が起こったとき、イスラエルには多くのやもめがいたが、26エリヤはその中のだれのもとにも遣わされないで、シドン地方のサレプタのやもめのもとにだけ遣わされた。27また、預言者エリシャの時代に、イスラエルには重い皮膚病を患っている人が多くいたが、シリア人ナアマンのほかはだれも清くされなかった。」28これを聞いた会堂内の人々は皆憤慨し、29総立ちになって、イエスを町の外へ追い出し、町が建っている山の崖まで連れて行き、突き落とそうとした。30しかし、イエスは人々の間を通り抜けて立ち去られた。

 

 イエスは「預言者は、自分の故郷では歓迎されない」と言います。故郷の人びとはイエスを赤子の頃から見知っていると思い込んでおり、その思い込みの中に閉じこもります。

 カナダの神学者ロナガンは、「スコトーシス」という概念を導入しました。スコトーシスはギリシャ語のスコトス(暗闇)に由来する言葉で「心理的盲点」を指します。

 イエスの故郷の人びとはスコトーシスに陥っているといえます。イエスの言葉やしるしを見聞きしても、彼らは自分たちが知っていると思い込んでいるイエス像にこだわりました。

 イエスが彼らに異邦人に遣わされた預言者の話をすると、彼らは憤慨し、イエスを町の外に追い出し、崖から突き落とそうとしました。

 

 今日はイラン、ウクライナ、ガザなどでいのちを奪われそうになっている一般住民、特に子どもたちのためにナウエンの祈りを唱えます。

 

祈り

主よ、わたしは、この世にあってあなたを証しするすべての人のために祈ります。

聖職者、司祭、司教のために、

あなたに命をささげた兄弟姉妹のために、

そしてこの暗黒の時代に、

福音の光をもたらそうとしているすべての人々のために、

その人たちにと、力と、忍耐と、希望をお与えください。

心を尽くし、思いを尽くして、

あなたの存在を知ることができるようにしてください。

そしてあらゆる危険からの避け所として、

あなたのみ名を体験させてください。

何より、あなたの聖霊の喜びをお与えください

どこへ行っても、誰に会っても、

落ち込みや、宿命論や、敗北主義のベールを取り除けますように。

そして、たえず死の恐怖にさらされて生きている多くの人々に、

新しい命をもたらせますように。

主よ、福音をもたらすすべての人々と共にいてくださいますように。

アーメン。