マタイによる福音

 〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕7・7「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。8だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。9あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。10魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。11このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。12だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」

 

 イエスは「求めなさい」、「探しなさい」、「門をたたきなさい」と言います。

 求めることは、自分の欠乏と無力を認め、「わたしはあなたを必要としています」と言葉にする行為です。

 探すことは、隣人との出会い、静寂、苦しみの中に隠されている神の足跡を見つけ出そうとすることです。

 門をたたくのは、神のふところという聖域の入口に立ったときの所作です。門は同時にわたしたちの側にある「頑なな心」の門でもあります。門をたたく音は、神の聖域を叩く音であると同時に、自分の内側の頑なさを崩す音でもあります。

 この三つの行為を、イエスは一度限りでなく「……し続けなさい」と言います。

 「あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださる」と言うイエスの言葉は、イエスご自身が体験したことではないでしょうか。

 

祈り

神よ、わたしの内に清い心を創造し

新しく確かな霊を授けてください。

み前からわたしを退けず、

あなたの聖なる霊を取り上げないでください。

──詩編51:12-13