ルカによる福音
〔そのとき、羊飼いたちは、〕2・16急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。17その光景を見て、彼らは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。18聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。19しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。20羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
21八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。
今日は、「神の母聖マリア」の祝日、「世界平和」の日、一宮教会では「新成人を祝う日」です。
能登半島地震が発災したのは二年前2024年の1月1日午後4時10分でした。
皆がお正月を楽しんでいるときに、能登半島では、最大震度7の激震に見舞われました。その後も水害に襲われ、いまだに能登半島の先の方では復旧がはかどっていないと報道されています。
能登半島は名古屋教区に属しています。のとサポートセンター長は、皆さんもご存じの片岡義博神父です。昨年9月27日に輪島教会の新聖堂献堂ミサが行われました。この教会は輪島周辺の復興支援ベースでもあります。このミサでわたしたちは、能登半島地震の被災者の皆さんのためにお祈りしましょう。
第一朗読は、「民数記」の「アロンの祝福」です。
主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
主が御顔を向けてあなたを照らしあなたに恵みを与えられるように。
主が御顔をあなたに向けてあなたに平安を賜るように。
という言葉はまことに新年を迎えるにふさわしい祝辞だと思います。
平安はヘブライ語で「シャーローム」、ギリシャ語は「エイレーネー」、アラビア語は「サラーム」です。「シャーローム」「エイレーネー」「サラーム」は、ただ争いのない状態ではなく、神の祝福に満たされた状態をさしています。
神の祝福が、恐怖と不安におびえて新年を迎える方がたにありますように。
第二朗読は、「使徒パウロのガラテヤの教会への手紙」です。パウロは、神が御子をお遣わしになったのは、「わたしたちを神の子となさるためでした。」と語ります。私たちはイエス・キリストによって、神を「アッバ、父」と呼べるようになり、イエスの兄弟姉妹としていただけるようになりました。
福音はルカ福音書のイエスの誕生物語の一節です。
羊飼いたちが、「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」という天使の告知を受けて、飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を捜し当てた場面です。
乳飲み子であるイエス様と出会ったとき、彼らは自分たちの生きている意味を見いだしたたのだと思います。彼らの人生の目的は、救い主に出会うことだったと彼らは気づきました。
救い主と出会った彼らは自分たちが見聞きしたことを人びとに伝えますが、それを聞いた人びとは皆、羊飼いたちの話を不思議に思いました。直接、その場面に遭遇しなかった者には理解ができないことだったのです。
その一方で、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしました。
私たちは思いがけない出来事に遭遇すると、神に捨てられたように感じてしまうことがあります。しかし、聖母マリアはご自分に起こる出来事をすべて心に納めて、思い巡らす人生を歩まれました。
私たちも、この一年、私たちに起こるすべての出来事を聖母マリアにならいすべて心に納めて、思い巡らして生きることができるよう願いましょう。
特に、能登半島地震の被災者、聖地、ウクライナやアフガニスタン、シリア、ミャンマーなどの紛争地で新年を迎える方がたに平和が訪れるよう心を合わせて祈りましょう。