ルカによる福音

 〔そのとき、ヨハネの〕1・67父ザカリアは聖霊に満たされ、こう預言した。68「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を。主はその民を訪れて解放し、69我らのために救いの角を、僕ダビデの家から起こされた。70昔から聖なる預言者たちの口を通して語られたとおりに。71それは、我らの敵、すべて我らを憎む者の手からの救い。72主は我らの先祖を憐れみ、その聖なる契約を覚えていてくださる。73これは我らの父アブラハムに立てられた誓い。こうして我らは、74敵の手から救われ、恐れなく主に仕える、75生涯、主の御前に清く正しく。76幼子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。主に先立って行き、その道を整え、77主の民に罪の赦しによる救いを知らせるからである。78これは我らの神の憐れみの心による。この憐れみによって、高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、79暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、我らの歩みを平和の道に導く。」

 

 ルカ福音書には聖霊に満たされて歌う人がいます。エリザベトはマリアが訪れた時に歌います。マリアはエリザベトの賛歌を聴いて聖母賛歌を歌います。ザカリアはやがて洗礼者となるヨハネが誕生した時に歌います。この歌は冒頭の言葉を取って、”Benedictus ”と言われます。聖霊の導きによりシメオンは神殿でイエスを抱きながら歌います。

 ザカリアは歌の初めに、神を賛美します。そして、預言者を通して語られた救いの約束が、今成就しようとしていることを宣言します。さらに、自分の子ヨハネが「いと高き方の預言者」として、「主の道を整え、罪の赦しによる救いを民に知らせる」という、メシアの先駆者としての役割を担うことを預言しました。