マタイによる福音
〔そのとき、〕17・14ある人がイエスに近寄り、ひざまずいて、15言った。「主よ、息子を憐れんでください。てんかんでひどく苦しんでいます。度々火の中や水の中に倒れるのです。16お弟子たちのところに連れて来ましたが、治すことができませんでした。」17イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。いつまでわたしはあなたがたと共にいられようか。いつまで、あなたがたに我慢しなければならないのか。その子をここに、わたしのところに連れて来なさい。」18そして、イエスがお叱りになると、悪霊は出て行き、そのとき子供はいやされた。19弟子たちはひそかにイエスのところに来て、「なぜ、わたしたちは悪霊を追い出せなかったのでしょうか」と言った。20イエスは言われた。「信仰が薄いからだ。はっきり言っておく。もし、からし種一粒ほどの信仰があれば、この山に向かって、『ここから、あそこに移れ』と命じても、そのとおりになる。あなたがたにできないことは何もない。」
マタイ福音書10章でイエスは十二人の弟子を呼び寄せ、彼らに汚れた霊どもに対する権能を与えました。
「てんかん」と訳されている病気が、現代のてんかんと同じかどうかは分かりませんが、精神疾患や身体疾患は悪霊の仕業だとイエスの時代には思われていました。
この父親は最初、息子を弟子たちにみせましたが、弟子たちが癒やせなかったのでイエスに直接連れてきたようです。
息子がイエスによって癒やされたのを見た弟子たちが、「なぜ、わたしたちは悪霊を追い出せなかったのでしょうか」と訊くと、「信仰が薄いからだ。」とイエスは答えます。
癒やしの力をイエスから弟子たちは授けられたとはいえ、それが効果的に働くためには弟子たちのイエスに対する信頼が必要なのだとイエスは言います。
逆に言えば、たとえ弟子たちが、寝起きを共にしていたとしても、イエスに対する信頼がなければイエスが授ける力、聖霊の力は発動しないとイエスは言っているように思えます。