マタイによる福音

〔そのとき、イエスは〕9・9通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。10イエスがその家で食事をしておられたときのことである。徴税人や罪人も大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。11ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。12イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。13『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」

 

 イエスが「わたしに従いなさい」というとマタイは、立ち上がってイエスに従いました。

 「従った」と訳されているギリシャ語の動詞は「アニステーミ」です。復活するという意味もあるようです。マタイは死んでいたのに生き返ったということもできるのです。

 イエスに呼ばれた瞬間、マタイは自分の人生の意味を見いだしたのだと思います。

 マタイは財産をはたいて大盤振る舞いをします。そこには大勢の徴税人や罪人も同席していました。彼らもまた自分の人生の意味を見いだしたのだと思います。

 

 「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」というイエスの言葉は罪の重荷に苦しむ人々にとって罪からの解放を告げる福音です。

 

 聖マタイ使徒福音記者については、女子パウロ会ホームページをごらんください。

https://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint365.php?id=092101