マタイによる福音

〔そのとき、イエスは〕13・54故郷にお帰りになった。会堂で教えておられると、人々は驚いて言った。「この人は、このような知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。55この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。56姉妹たちは皆、我々と一緒に住んでいるではないか。この人はこんなことをすべて、いったいどこから得たのだろう。」57このように、人々はイエスにつまずいた。イエスは、「預言者が敬われないのは、その故郷、家族の間だけである」と言い、58人々が不信仰だったので、そこではあまり奇跡をなさらなかった。

 

 大工のヨセフの息子のイエスの知恵と奇跡を行う力を見聞きした故郷の人びとは、イエスがどこから知恵と力を仕入れたのだろうかと不思議に思いました。

 

 自分たちが慣れ親しんだ枠組みでイエスを捕らえようとすると、イエスにつまずくことになります。彼らにはイエスに対する好奇心はあっても、イエスを信じる気持ちはなれなかったのでしょう。