ルカによる福音

〔そのとき、群衆の一人がイエスに言った。〕12・13「先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。」14イエスはその人に言われた。「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか。」15そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」16それから、イエスはたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作だった。17金持ちは、『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』と思い巡らしたが、18やがて言った。『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこに穀物や財産をみなしまい、19こう自分に言ってやるのだ。「さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と。』20しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。21自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」

 

 イエスの時代にも遺産分割で争いがあったようです。遺産のことでもめるのは遺産があるからです。遺産のない人は、もめ事もありません。

 どんな生活をしていても、人間が飲み食いする量はそれほど違いはありません。独りで食べる食事を孤食と言います。分け合って食べてこそ、しあわせな気持ちになります。

 シンガポールで、トニーさんは2003年から15年間、一年365日休む日もなく、貧しい人たちに無料で配る弁当を作り続けてきました。トニーさんの笑顔は、彼が作ったNPO団体の名前 “Willing Heart”そのものです。

 トニーさんこそ神の前に豊かな人だと思います。

 

アンチオケの聖イグナチオについては女子パウロ会ホームページをごらんください。

https://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint365.php?id=101701