マタイによる福音 9:1-8

〔そのとき、〕イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。すると、人々が中風の人を床に寝かせたまま、イエスのところへ連れて来た。イエスはその人たちの信仰を見て、中風の人に、「子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦される」と言われた。ところが、律法学者の中に、「この男は神を冒涜している」と思う者がいた。イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「なぜ、心の中で悪いことを考えているのか。『あなたの罪は赦される』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか。人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中風の人に、「起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい」と言われた。その人は起き上がり、家に帰って行った。群衆はこれを見て恐ろしくなり、人間にこれほどの権威をゆだねられた神を賛美した。

 

イエスの時代には病気は悪霊が取り憑くか、本人の罪か、あるいは親の罪の結果だと思われいました。従って中風の人に「子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦される」と言うことはある意味で理に適っています。しかし、罪の赦しは神にしか与えられないはずです。

 

律法学者はイエスを「神をかたる」者であり、神を冒涜していると考えたのです。

 

彼にイエスは「『あなたの罪は赦される』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか。」と聞きます。

 

「あなたの罪は赦される」と言っても、その効果は検証できませんが、「起きて歩け」と言えば、すぐにその効果を検証できます。

 

中風の人が起き上がり家に帰ったことで、イエスの言葉には力があることが検証されました。

 

ペトロカスイ岐部については、中央協議会ホームページをご覧下さい。

https://www.cbcj.catholic.jp/catholic/saintbeato/kibe187/kibe/

 

カスイ岐部は、ラテラン教会で司祭叙階を受けました。たぐいまれな語学能力と知識を持っていたので、熾烈な迫害下にある日本に戻らず、サラマンカ大学の倫理神学の教授になってはという勧めもありましたが、彼は殉教することもいとわず、日本に帰ります。

 

大分の国東半島にカスイ岐部の殉教碑があります。またそこには町が運営する岐部記念館もあります。大分に行かれるときには是非お立ち寄りください。大分空港から車で2時間ほどです。