昨日(1月22日)南山教会の中高生会と保護者会の招きで1時間ちょっとお話しをする機会を頂きました。テーマは「出会いのかけら」でした。
 わたしたちは生まれてから、今まで大勢の人と出会いますが、一人の人との出会いが自分の人生を決定づけることもあります。
 わたしにとってはわたしが高校生だったとき北九州地区で高校生会担当司祭だった有安神父様との出会いでした。
 この神父様はサンスルピス神学院、アメリカバルチモア大学神学部、ローマグレゴリアン大学で社会学博士になった福岡教区司祭でしたが、何しろ熱い人でした。彼はわたしたちに教えるということをしませんでした。ひたすら一緒にいてくださる方でしたが、高校生が自分たちの力で聖書を理解し、活動するのを見守ってくださった方です。
 今思えば、彼との出会いがわたしの司祭生活のきっかけとなりました。
 わたしが東京カトリック神学院で司祭への道を志した頃、彼は還俗しました。最初はなんだか裏切られたような、寂しい気持ちになりましたが、その後司祭になったあと、平針教会の黙想会に呼ばれてお話ししたとき、会衆席に座って聴いていた有安神父様が立ちあがって、握手しながら、「太田くん、良い神父になったなあ」と言ってくださったとき、心から感謝の気持ちがこみ上げました。
 その有安神父様が亡くなったとき、葬儀ミサを司式させて頂きました。
 その有安神父様のお嬢様の結婚式は布池教会でわたしが司式させて頂けました。
 人との出会いはスリリングです。
 出会いによって双方が大きく変化する時、聖霊が働いておられるのだとわたしは思ってます。
 
 ケツメイシの出会いのかけらのプロモーションヴィデオ、劇団ひとりの一人芝居ですが、本当に良くできています。映画「陰日向に咲く」と共通なのは写真です。いま、東日本大震災で流された写真を復元する試みがされていますが、そのときどきの写真に人生の一コマが写されますね。
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