足の向くまま、電車に飛び乗って、
向かったのは、
あの日行くはずだった場所
行って、何をしたいのかは自分でもよくわからない。
スマホが、司と玲音の着信でうるさい。
あの日と同じ45分
会えるなんて思ってない
ただ、
あのひとの住む町を見たかった。
駅を出たら、聞いていた方向を目指す。
待っていたのは、けっこうきつめの坂道。
いつもこんな坂を登ってたから、あの脚力なのかな、と思う。
人に聞きながら、
ベージュ色のレンガの建物の前にたどり着く。
一階がコンビニの6階建て。
入口の上のところに
『TAKISHIMAbldg02』という文字を確認した。
ここだ…。
ふと、遠くの方から笑い声がして、見ると、
カップルが楽しそうに歩いてくるのが見えた。
あたしの前を横切る瞬間、カップルの男の方が、すごく上の方からあたしをじろっとにらんだ。
わっ、
なに?と
思わず振り返ったら、向こうも振り返ってこっちを見てる。
あの目を、忘れるはずがない。
そうとわかった瞬間、
懐かしさと愛しさが津波のように押し寄せて、ドキドキしてめまいがして、
、建物の壁に手をついた。
胸が痛い。
どこかで期待はしてたけど、
本当に会えるなんて思わなかった。
だけど、
傷つきながらここにきて、また傷つくなんて。
あれから半年以上たってるんだから、
彼女いたって、おかしくないのに。
自分が情けなくなって、
しゃがみこんで膝におでこをつけた。
『なにやってんだよこんなところで』
厳しい声が飛んで、
ブーツのつま先があたしの前にあった。
向かったのは、
あの日行くはずだった場所
行って、何をしたいのかは自分でもよくわからない。
スマホが、司と玲音の着信でうるさい。
あの日と同じ45分
会えるなんて思ってない
ただ、
あのひとの住む町を見たかった。
駅を出たら、聞いていた方向を目指す。
待っていたのは、けっこうきつめの坂道。
いつもこんな坂を登ってたから、あの脚力なのかな、と思う。
人に聞きながら、
ベージュ色のレンガの建物の前にたどり着く。
一階がコンビニの6階建て。
入口の上のところに
『TAKISHIMAbldg02』という文字を確認した。
ここだ…。
ふと、遠くの方から笑い声がして、見ると、
カップルが楽しそうに歩いてくるのが見えた。
あたしの前を横切る瞬間、カップルの男の方が、すごく上の方からあたしをじろっとにらんだ。
わっ、
なに?と
思わず振り返ったら、向こうも振り返ってこっちを見てる。
あの目を、忘れるはずがない。
そうとわかった瞬間、
懐かしさと愛しさが津波のように押し寄せて、ドキドキしてめまいがして、
、建物の壁に手をついた。
胸が痛い。
どこかで期待はしてたけど、
本当に会えるなんて思わなかった。
だけど、
傷つきながらここにきて、また傷つくなんて。
あれから半年以上たってるんだから、
彼女いたって、おかしくないのに。
自分が情けなくなって、
しゃがみこんで膝におでこをつけた。
『なにやってんだよこんなところで』
厳しい声が飛んで、
ブーツのつま先があたしの前にあった。