すごく久しぶりに、朗の店で髪をきってもらって外へ出た。

朗の練習台だから、閉店後で、もう真っ暗だった。

『今日はさんきゅな、助かったわ』

朗が、自分の焦げ茶色の髪を指で巻きながら言う。

このまえ会ってから、彼は金髪をやめていた

まなが嫌いだって言ったからなんていってたけど
冗談だよね

『送ってこーか?』

「いーよ、すぐそこだもん」

『いや、けっこービミョーじゃん?』

『まなんちまでって、地味に危険な道なんだよな

だから子供ん時も送ってたんだし』

「もう子供じゃないよ」

俺が送るからいいよ。

えっ!?

割って入ったのは、レオさん。

『え、なに彼氏?』

「えっと、ちが…」

そーだよ彼氏だよ。
まな、帰ろ。

『そっか、それじゃお願いします。じゃあな、まな』

「…うん、またね。」

あたしは黙ったままレオさんをにらんだ。

なんだよ、じゃなきゃあいつがまなのこと
送るんだろ?そんなのダメだって。

だってあれまなのこと好きだろ。
送られた方が危ないよ

「勝手なこと言わないでください、彼氏とか」

言われて困るような相手なわけ?

「違うけど…」