歩きながらあたしは、レオさんが私服だったってことに気づいた。

そっか、もう高校生じゃないんだ。

司も…だよね

「彼氏じゃないじゃん、なんであんなこと言ったの?」

お前が、なんか知らない男といるのが、いやだったんだよ。

「彼はただの幼馴染みだし」

俺が言うと冗談にしか聞こえないのかな?

本当なのにさ。

まなが司とか滝島のことで悩んでるの聞いてる時、

俺がどんな気持ちでいたか
考えたことある?

そんなこと、言われても…

「あたしにとってレオさんは大切な人だよ。大切な、友達だよ」

俺はばかだからさ、
それでもいいって思っちゃうんだよな。

俺じゃダメなの?
司じゃなくてさ。

レオさんがそう言って一歩あたしの方に踏み出したからその首もとに鼻がつきそうになった。

「あたしは、司しか」

あいつは今ごろまなのことなんか忘れてキャンパスライフを楽しんでるよ。

連絡もできないくせに

言ってろよ。

ひどい言い方

「レオさん…」

あたしは彼を置いて、そこから走って帰った。