あたしの肩におでこをつけるように顔を埋めて、司がつぶやく。

【お互いのハタチの誕生日は、一緒にいよう】

え…なんで、そんな先のこと?

あたしは答えずに枕の隅を見ていた。

【おい、聞いてんの?】

聞いてるけど、なんかすごい違和感。

あたしの中にひゅうっと冷えた風が吹き抜けたような気がした。

【どうしよう】

「なに?」

【俺は、まな狂いだ】

なに言ってるの?
どこか遠くにそのことばを聞いた。

「なんかへん、いつもと違う」

おかしい。

おかしいのは司?
それともあたし?


【俺、玲音のとこ行かなきゃ】

ふいに体を起こして、
右手で額を押さえる。



「どうしたの?」

【あんなこと言わせて、サイテーだ。】

【あいつがお前のこと好きなの、ずっとわかってたのに。】

あたしのためにも、レオさんに謝ると、
彼は言った。