仕事帰り、池袋で開かれる英語の勉強のための研修に参加しなくてはならなくて、時間ギリギリだったので、西池袋の繁華街から路地を小走りして研修会場に向かっていたら、
歩道のど真ん中を派手なギャルと貧相なおじさんがちんたら歩いていて、追い越すに追い越せない。
私はソワソワいらいらし始めながら、なにげなくおじさんの手元をみたら、
ギャルのミニスカートの中に手を入れてる。
あっ!お尻触ってるー!
くそじじい!!
とか思ったけど、ギャルはギャルで全然抵抗しないんだよねー。
しかもギャルは舌足らずにぺちゃぺちゃしゃべってて、
あまりスタイルもよくなくて、
えっらい偏差値が低そうな印象を全身全霊で振りまいてるなぁ、と思っていたそのとき、そのギャルが、
「舞茸にはねー、三種類あるの。
舞茸の繊維、顕微鏡で見たことあるよ。」
って大きな声でのろのろぺちゃぺちゃおじさんに向かってしゃべっている。
おじさんは
「へー興味深いなー」と、
お前どんだけ棒読みだよ!と言いたいくらい、興味なさそうに言ってる。
しかし池袋の繁華街でのギャルの話題にしては、しぶいぜ、舞茸たぁ。
わたしも舞茸大好きですがね。
舞茸三種類って何なの?
顕微鏡で見たことあるよ。っていう報告も、ナニそれ。
と、ブツブツ思った瞬間、
あっ!
目の前のその二人が消えた!!
Σ(・□・;)
と思ったら、歩道に面したラブホに吸い込まれていったみたい。
舞茸ーーっ!
おじさんにしてみたら、舞茸の話題なんて、ほんっとにどうでもよかったんだろうな。それどころじゃなかったんだろうな。
と思って、そのあと私は研修会場へひた走り、ギリギリ間に合った。
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